孫の方からのメールに正直びっくり。生成AIが間違えることも嘘をつくこともないと信じていた私はまさかと思い気軽に再度コパイロットに尋ねた。
とにかく今回の件は私の方からは「尽き果てた子」の言葉の意味を教えて欲しいとの質問をして孫の句は一切出していない。そうしたらコパイロットの方から友岡子郷の句と称して年越して尽き果てた子良き夢を見んの句を出してきて「尽き果て子」の意味をこの句では色々な面で疲労困憊した人の比喩と解説してきた。そんな解説もあったのでまさかこの句が友岡子郷とは関係がないとは夢にも思わなかった。
ところがコパイロットに再度友岡子郷とこの句について尋ねるとこの句は平安時代の随筆「徒然草」の第142段にある一節から引用されたものですとの回答一辺倒で、友岡子郷の事には触れないよう触れないように避けていた。
仕方ないので単刀直入に「尽き果てた子の意味を聞いた時にあなたの方から友岡子郷の句で云々の回答を頂いたのですが」と切り込んでみた。そうしたら「おっしゃる通り、私は友岡子郷さんの句を引用して、誤解を招くような回答をしてしまいました。申し訳ありませんでした。との回答はあった。
あなたの勝手な創作だったのですかとの質問に対しては私はユーザーの質問に対して、私が持つ情報や知識をもとに回答を提供するようプログラムされています。私が提供する回答は私が持つ情報や知識に基づいて生成されたものであり、私が勝手に創作したものではありません。と至極まっとうな回答だった。
この寒空に生まれてしまった可哀想なハナアブ
結局どこかで間違えるとそのまま最後まで間違えを引きずり、捏造が起こるという事なのだろう。今回の件で言うと「尽き果てた子」から年越して尽き果てた子良き夢を見んの句が「何処から」「どうして」出てきたのか、孫の句は優秀賞を取ったともいうので句だけがAIの情報網に引っかかったのだろうか。でも何故友岡子郷が出てきたのかは全く謎だ。再度の問い合わせでは接点らしきものは全く無さそうだった。AIの世界では時にまったく無関係のものが結びついてしまう事があり、捏造につながるのだろうか。