武蔵野線で7時07分に西国分寺着。高尾行に乗り替えて大月まで普通電車で行く予定だった。しかし立川を出た所でふと思いついた。大月での富士急行への乗り継ぎ時間は3分のみ。30分に1本のローカル電車では座れない可能性大だ。河口湖までの約1時間が立ちっぱなしでは登山に影響もでる。
八王子で後から来るスーパーあずさ1号に乗り換えれば20分の接続時間ができる。520円の特急料金には代えられない。意外な事に特急の自由席は通路まで満員だった。GW後なのにと思い、利用客を見回したが、目的は種々雑多のようだった。大月に着くと大正解。切符売り場は人があふれていたが、スイカはタッチする必要も無くスムーズに乗り換え口を通過。ホームには入線したばかりのガラガラの電車が止まっていた。 発車間際にはほぼ通勤電車並みの満員状態になった。乗客は外国人が多い。近くに陣取ったのはフィリピン人のグループらしく陽気だった。途中から車窓の右左には大きな富士山が現れた。
富士山駅までは地元の人らしきの乗り降りのみで、混雑はあまり変わらず、富士山駅でで立ち席がほぼ解消、富士見ランドと河口湖駅での降車客が3分の1づつくらいだった。
河口湖駅前も混雑していた。何でと思うほどだったが、新宿からの高速バスが殆ど満員だったのも頷ける。富士山5合目行きなどのバス停には長い列ができていた。ここも外人の姿が多かった。
鴨川のさくら草橋から上流に向けてナヨクサフジが群生しし、きれいな花を一面に咲かせてている。
ナヨクサフジはヨーロッパ原産の一年草で、クサフジより早く花を咲かせる。花の爪部(筒の部分)が舷部(先の開いた部分)の倍くらいの長さがあるのと、花柄が花筒の後ろではなく下にT字状に付くのが特徴。
ピンクの爪部が先の開いた部分より明らかに長い
アカバナ科マツヨイグサ属のヒルザキツミソウも堤防のノリ面に大きな花を密生して咲かせている。マツヨイグサ属の花は夜咲くものが多いがこの花は昼に開くのが名の由来。北米原産の帰化植物でこれも繁殖力旺盛だ。
花径約5㎝、雄しべは8本、雌しべは先端が十字状に開く
外来種ではないが今荒地で繁茂し、小さな白い花を咲かせているのはセリ科の越年草のヤブジラミだ。
5弁の花の下には先端がかぎ状の、刺し毛が密生した、名の由来の果実が付いている
9年振りにサワトラノオに出会いました。
それも平成06、07年に観察できた休耕田が耕作されるようになり見られなくなって、近辺の畦などをさんざ探して諦めざるを得なかった過去があります。
そんな事も忘れて荒川河川敷の原野に行く途中、農道から今年から休耕田になった草地を何気なく見ると何と白い三角錐が固まっているではありませんか。慌てて自転車を降りて中に入ると間違いなくサワトラノオです。
大きな株が3つありました。その他奥の方にもアチコチにありました。それも9年前の隣にできた休耕田です。
嬉しくて初恋の人に出会った気分でした。サワトラノオは環境省レッドリストの絶滅危惧ⅠB類(EN)の希少種です。
サワトラノオはサクラソウ科で花びらは普通5枚ですがこのように4枚もあります
小石川植物園でハンカチノキが花を付けています。花がハンカチのように見えるが実に奇妙です。ハンカチノキは中国原産のミズキ科の落葉高木だが、分類体系により異なり、新しいAPG分類体系ではヌマミズキ科にはいる。
白い花弁のようなものは2枚の苞葉で花はその真ん中の小さな塊(頭花)です。
若い花で無数の雄しべが広がっています
結実した終わりに近い花なのでしょうか。子房と柱頭が分かります
園内は白くて細長い花を付けたヒトツバタゴも花盛りでした。花も木も大きいアメリカヒトツバタゴの大木も下の庭園や上の樹木園の両方で見られました。
ヒトツバタゴはモクセイ科の落葉高木で、同じモクセイ科のタゴ(トネリコの別名)に似て、単葉なのでヒトツバタゴという。別名なんじゃもんじゃとも言われるが、独特の花から正体不明の意味のようだ。
正面からはそう奇妙では無い花ですが、花序は白いハタキのように感じます