この映画を観たのは高校3年の夏だった。
九州の田舎の映画館で、同級生の彼女と一緒だった。
彼女に誘われて、お子様の恋愛ごっこの映画はなぁと思ったが、ビージーズの曲が全編に流れるというフレコミだったので、コンサートのノリで映画館へ行った。
映画が始まり、最初は音楽だけを聴いていたが、そのうちに画面の展開に引き込まれていった。
映画の中で繰り広げられる、小学生の淡い初恋模様が、自分の思い出とシンクロして、面映いような懐かしいような気分になった。
それぞれのキャラクターが、あんな子おった、あんな奴おったと思われるようなリアリティがあり、主題歌の「メロディ・フェア」をはじめ、ビージーズの透き通ったハーモニーは場面、場面にぴったりマッチして、胸キュン状態が高まった。
ダニエルとメロディのぎこちなくも純粋な恋愛には素直に感情移入できたし、ジャック・ワイルド演じるトムの、友達が女の子に走った時の苛立ちや、その後のふたりを応援する優しさは、思わず涙腺を緩くするほどの名演技だった。
その頃、田舎の映画館で観た「イージー・ライダー」や「いちご白書」、「レット・イット・ビー」に漂う虚無感とは対極の、さわやかな幸福感を、このラブストーリーは醸し出していた。
ベトナム戦争末期のアメリカではヒットせず、日本でのみヒットしたというのも頷けるような気がする。
ラストシーンで、トロッコを漕ぎながら未来へと旅立つダニエルとメロディのバックに流れる、CSN&Yの「ティーチ・ユア・チルドレン」を聴きながら、エンドロールの最後まで余韻に浸っていたのは、後にも先にもこの映画だけだ。
余談だが、この映画の中で出てくる雨の墓地のシーンや平日の海水浴場のシーンを、一緒に映画を観た彼女と再現したのも、今となってはいい思い出だ。
九州の田舎の映画館で、同級生の彼女と一緒だった。
彼女に誘われて、お子様の恋愛ごっこの映画はなぁと思ったが、ビージーズの曲が全編に流れるというフレコミだったので、コンサートのノリで映画館へ行った。
映画が始まり、最初は音楽だけを聴いていたが、そのうちに画面の展開に引き込まれていった。
映画の中で繰り広げられる、小学生の淡い初恋模様が、自分の思い出とシンクロして、面映いような懐かしいような気分になった。
それぞれのキャラクターが、あんな子おった、あんな奴おったと思われるようなリアリティがあり、主題歌の「メロディ・フェア」をはじめ、ビージーズの透き通ったハーモニーは場面、場面にぴったりマッチして、胸キュン状態が高まった。
ダニエルとメロディのぎこちなくも純粋な恋愛には素直に感情移入できたし、ジャック・ワイルド演じるトムの、友達が女の子に走った時の苛立ちや、その後のふたりを応援する優しさは、思わず涙腺を緩くするほどの名演技だった。
その頃、田舎の映画館で観た「イージー・ライダー」や「いちご白書」、「レット・イット・ビー」に漂う虚無感とは対極の、さわやかな幸福感を、このラブストーリーは醸し出していた。
ベトナム戦争末期のアメリカではヒットせず、日本でのみヒットしたというのも頷けるような気がする。
ラストシーンで、トロッコを漕ぎながら未来へと旅立つダニエルとメロディのバックに流れる、CSN&Yの「ティーチ・ユア・チルドレン」を聴きながら、エンドロールの最後まで余韻に浸っていたのは、後にも先にもこの映画だけだ。
余談だが、この映画の中で出てくる雨の墓地のシーンや平日の海水浴場のシーンを、一緒に映画を観た彼女と再現したのも、今となってはいい思い出だ。