今朝、文藝春秋9月号を求めに開店直後の書店へ走った。
芥川賞2作、とりわけピース又吉の「火花」が全文掲載されているということで、文学界2月号の時の轍を踏まないためだ。
小規模の書店にもかかわらず、文藝春秋は店頭に30冊ほど山積みにされていた。
朝一とあってか、客足は少ない。拍子抜けだ。文学界や単行本がすでに大量に出回った影響だろう。
しかしよく考えると、芥川賞2作を単行本で買うと各1,296円で計2,592円、前記2作とそれ以外の読み物も多数掲載されている文藝春秋は970円と格安だ。待った甲斐があるというものだ。
思い起こせば、文藝春秋を買うのは、村上龍の芥川賞「限りなく透明に近いブルー」が掲載された1976年まで遡る。
実に約40年ぶりだ。
当時「限りなく・・・」は選考委員の意見も二分するほど話題になった衝撃的な受賞作だった。
今回はピース又吉が芸人であるという話題が先行している感もあるが、読んでから私なりに判断してみようと思う。
果たして「火花」は「限りなく透明に近いブルー」を越えているのだろうか。