★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

羊羹に貴賎なし

2016年09月20日 19時38分24秒 | 徒然(つれづれ)
 低糖質ダイエットの影響からか、無性に甘いものが食べたくなる時がある。
 糖分不足の身体は正直なものだ。
 そんな時のためにチョコレートを常備して、ほんのちょっとずつ食べたりする。

 先日の62歳の誕生日に、行きつけのバーのママに、とらやの羊羹をプレゼントでもらった。
 酔った時に、とらやの羊羹を盛んに持ち上げていたのを記憶していたらしい。
 ママは2本用意していたが、そんなに食べられないと、1本だけありがたく頂戴した。
 開封しなければ1年程持つようだ。
 甘党でもなかったので、甘い和菓子、とくに羊羹は子供の時以来食べた記憶がなかった。
 甘すぎるという固定観念があったからだ。

 翌日、試しに食べてみると、意外に上品な甘さで、とても美味しかった。
 あまりの美味しさに、朝の空腹時ということもあり、半分ほど一気に食べてしまった。
 さすが老舗とらやの羊羹、キング・オブ・羊羹と感心した次第だ。
 翌日も身体が求めるので、残りの半分を食べてしまった。

 味をしめた私の味覚が、それ以降も羊羹を求める。
 まさか自腹で、とらやの羊羹を買うわけにもいかない。
 ネットで他のメーカーの羊羹を検索すると、これがなかなかいい値段なのだ。
 もったいなくて買えそうもない。
 安いチョコやアイスで我慢するしかないと諦めていた。

 先日ローソン100で買い物ついでに、ミニ羊羹があったので、試しに買ってみた。
 名もないメーカーの、とらやと同じ小倉羊羹だ。値段は雲泥の差だ。
 食べてみて驚いた。味はほとんどとらやの羊羹と変わらない。
 原料や製法は、ストラディバリウスと市販の安価なバイオリンくらい異なるのだろうが、私の味覚は見分けがつかなかった。
 原料も製法も似たようなもので、老舗という付加価値の差なのかと疑ってしまう。
 いずれにせよ、私の味覚が同じようなものと判断したからには、今後も安物の羊羹で充分だと思った次第だ。
 そして、その羊羹を冷凍庫(冷蔵庫じゃないよ)で冷やして食べると、味が格段に引き立つことも付け加えておこう。
コメント
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