オフクロは68歳で死んだ。
オヤジは74歳だ。
わたしはあとひと月で63歳だ。
突然死でもしない限り、オフクロの寿命まであと5年、オヤジのそれまであと11年。
中を取るとあと8年だ。
8年前を振り返ると、つい最近だ。その記憶は鮮明で、今日まであっという間だった。
残された8年で何ができるだろう。
何もできはしない。
せめて日々を悩みなく生きることだ。
死んで肉体が滅びても意識は残るというのが、私の考えだ。
人生というのは意識が見ている錯覚に過ぎない。
死というのは、全身麻酔と同じようなものだ。
全身麻酔という仮死状態から覚めた経験のある私は、肉体が死んでも、意識は蘇ると信じている。
誰もそれを否定することはできないだろう。
蘇った意識は時空を駆け、また新たな肉体に宿り、その人生という錯覚を見るのだ。
それが永遠に繰り返されるはずだ。
そう考えると、死というものは、それほど怖いものではない、という気がしないかい?
オヤジは74歳だ。
わたしはあとひと月で63歳だ。
突然死でもしない限り、オフクロの寿命まであと5年、オヤジのそれまであと11年。
中を取るとあと8年だ。
8年前を振り返ると、つい最近だ。その記憶は鮮明で、今日まであっという間だった。
残された8年で何ができるだろう。
何もできはしない。
せめて日々を悩みなく生きることだ。
死んで肉体が滅びても意識は残るというのが、私の考えだ。
人生というのは意識が見ている錯覚に過ぎない。
死というのは、全身麻酔と同じようなものだ。
全身麻酔という仮死状態から覚めた経験のある私は、肉体が死んでも、意識は蘇ると信じている。
誰もそれを否定することはできないだろう。
蘇った意識は時空を駆け、また新たな肉体に宿り、その人生という錯覚を見るのだ。
それが永遠に繰り返されるはずだ。
そう考えると、死というものは、それほど怖いものではない、という気がしないかい?