夏季休暇8日目

　10連休も終盤。
　無駄に過ごしてきたことに、若干の疑念も湧くが、それは自分の信念ゆえと自答する。

　ワンルームマンションから見える夏空の高みは、今日も私を嘲笑うがごとく、ピーカンのスカイブルー。

　ランチタイムをチョイと外して、午後1時過ぎに昼飲みすべく天神橋筋商店街へと向かう。
　入った昼の居酒屋はほぼ満員御礼で、意外にも女子率高し。
　ハイボール1杯39円の効果は絶大だ。
　女子はもちろん、男も天満特有のカオスでディープな客層だ。
　有線から昭和歌謡のメロディが流れ、雰囲気はいや増すばかり。
　ひとりで、ふたり掛けのテーブル席に座り、本格飲みに突入。

　気がつけば、ハイボール7杯とアテを6品の鯨飲だ。
　それにもかかわらず、勘定は2,600円と驚異の安さ。
　さすがは昼飲み天国、天満や恐るべし。

　帰宅すると猛烈な睡魔が忍び寄る。
　抵抗むなしく、3時半には夢の世界へ突入。
　夜と同じようにガッツリ夢を見た。
　夢の中には、在りし日のおばあちゃんと、幼児時代の娘が出てきた。
　妙にノスタルジックな夢だった。

　午後6時半に目が覚める。
　エアコンをつけたままだったので、喉がヒリヒリ、口中がネバネバ。
　歯を磨き、顔を洗ってサッパリと生き返る。
　酔いもほとんど残っていない。

　ベランダ越しの夕焼けの空が、小さい秋の訪れを告げている。
　日も短くなったようだ。
　今夜は眠れないだろうな。