十人十色

　共感、共有、共同などの言葉は、思想や意見、趣味や嗜好を同じくする、人と人との繋がりを表す言葉として使われる。
　要は、類は友を呼ぶというやつだ。

　しかし、人は十人十色、あるジャンルや好みで思いを共感、共有しても、それ以外では相容れないこともあるだろう。
　むしろそのほうが多いかもしれない。
　最悪、それが原因で疎遠になったりもする。

　趣味や思いを同じくして結成したバンドが、方向性の違いで解散などいうのはよく聞く。
　卑近な例では、好きで結婚したのに、嫌いになって離婚するというやつだ。

　何かで意気投合した相手に、自分が好きな曲や映画を勧めたり紹介して、共感されないケースなども結構あるものだ。
　私も昔は、自分のお気に入りや好みを、あれこれ勧めたりしたものだけど、それがビンゴ！だったことは稀だ。
　逆もまた然りだ。

　意気投合した相手でさえ、そうなのだから、友人知人程度の関係では、共感の確率は非常に低いと思われる。
　それゆえ今では、人に自分のお気に入りや好みを、勧めたり紹介したりすることは、まずもってない。
　
　

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。　そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★　拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
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