IF I FELL (恋におちたら)

　ビートルズ･ナンバーには、例によって転調がつきものだ。
　その中でも『イフ･アイ･フェル (恋におちたら)』は代表的な曲だろう。

　歌い出しからまさかの転調だ。
　途中も変幻自在というか、気の向くままに転調や転調もどきをしている。

　中学時代、最初に聴いた時は、音程が外れているのかというくらい、違和感てんこ盛りの、微妙な気分になったものだ。
　それが何度も聴いているうちに、予定調和とは対極の、甘い背徳感にも似た、不思議な気分になってくる。

　それが転調だと知ったのは、あとになってからだ。
　中学の音楽の授業で習うはずだけど、音楽の授業なんて真剣に聞いてなかったしね。
　ビートルズに出会ってから、英語の授業は真面目に取り組むようになったけど、音楽の授業はやっぱり退屈だったな。

　まあ、転調を知っていたら、逆にありえない転調だと思ったに違いない。
　平行調や同主調、あるいは半音上への転調がほとんどだった時代に、全く調性の異なる調への展開だ。
　プロの音楽家でさえ、そう感じたようだ。
　
　ギターで弾き語ると、まるで無重力空間を浮遊するような、スリルさえ感じる。
　経過すべき、あるいは帰着すべき和音に向かうと思わせて、あらぬ方向へ導いていくジレンマの快感だ。
　
　ジョンがこの曲を作るにあたっては、たぶん歌詞が先で、それを調性は無視して、感性のままに歌い、あとからコードを付けたのだろう。
　そのコードも、従来の音楽理論では考えられないものが散りばめられている。

　今やそういうコードやコード進行が、普通になった感がある。
　従来の音楽理論に縛られない、斬新で広がりのある曲作りが可能になったのだ。
　それもビートルズの数ある功績の中のひとつだろう。

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。　そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★　拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
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冬支度我慢比べ

　来週あたりから本格的な冬の気候になるようだ。
　朝のウォーキング時の服装も冬用に衣替えだ。

　自宅内でも、いろいろと冬仕様にシフトする必要がある。
　まずは、いつからコタツを稼働させるか、暖房便座をオンにするかだ。

　あまり早くすると、倹約家の家内からクレームが来る。
　ここは家内に一存で、お互い我慢比べだ。

　幸い、コタツのほうは、今年の3月初旬に故障して、暖かくなる春先までコタツなしで過ごし、寒さに対する耐性はできている。
　便座は、座る一瞬の冷たさを我慢すれば済むことだ。

　Xデーは12月に入ってからだろう。
　それまでは我慢だ。
　

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十人十色

　共感、共有、共同などの言葉は、思想や意見、趣味や嗜好を同じくする、人と人との繋がりを表す言葉として使われる。
　要は、類は友を呼ぶというやつだ。

　しかし、人は十人十色、あるジャンルや好みで思いを共感、共有しても、それ以外では相容れないこともあるだろう。
　むしろそのほうが多いかもしれない。
　最悪、それが原因で疎遠になったりもする。

　趣味や思いを同じくして結成したバンドが、方向性の違いで解散などいうのはよく聞く。
　卑近な例では、好きで結婚したのに、嫌いになって離婚するというやつだ。

　何かで意気投合した相手に、自分が好きな曲や映画を勧めたり紹介して、共感されないケースなども結構あるものだ。
　私も昔は、自分のお気に入りや好みを、あれこれ勧めたりしたものだけど、それがビンゴ！だったことは稀だ。
　逆もまた然りだ。

　意気投合した相手でさえ、そうなのだから、友人知人程度の関係では、共感の確率は非常に低いと思われる。
　それゆえ今では、人に自分のお気に入りや好みを、勧めたり紹介したりすることは、まずもってない。
　
　

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ビッグボーイのサラダバー

　身体が野菜摂取を促すシグナルを出したので、朝のウォーキング途中、ビッグボーイでサラダバーブランチ。

　徒歩圏内では、唯一、サラダバー完備で、かつ単品で注文できるのはここだけなんだよね。
　お値段、979円は少々お高いが、ほかのファミレスにないので仕方がない。

　サラダバーには季節の冷製パスタがあり、それを主食に、生野菜が食べ放題だ。
　この歳になると、食べ放題といっても、取り皿山盛り2杯が限界だ。
　食べ盛りの若者だったら、5杯は食べるんだろうな。

　とりあえず、コストパフォーマンスのいいブロッコリーを大小合わせて20個ほどと、あとはレタスやキャベツ、タマネギ、トマト、ポテトサラダ。
　デザートにオレンジとコーヒーゼリー、ブルーベリームースとホイップクリーム。
　それらとパスタで十分満腹になる。

　これで年内の野菜の大量摂取は完了だ。

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季節の変わり目

　朝のウォーキングでは、秋の冷え込みが和らいだのを感じた。
　TシャツにGジャンでの帰路は、若干、汗ばむほどの陽気だ。
　この陽気は今週いっぱい続くようだね。

　私が、季節が変わったのを実感するのが、乾燥肌の痒みと、便座の冷たさだ。
　肌の痒みは、たぶん老化から来るもので、毎年、この季節になると発症する。

　太腿からふくらはぎにかけて、就寝中に痒くなり、無意識に搔きむしっている。
　尿素系の軟膏を塗っているけど、効果は一時的で、根治には至らないみたい。

　便座の冷たさは、暖房スイッチを入れたら解消するけど、節約家の家内との我慢比べだ。

　秋から冬にかけての服装は、定年退職後からほぼ変わらない。
　晩秋は半袖TシャツにGジャン、初冬からは長袖Tシャツに革ジャン、またはダウンジャケットだ。
　Tシャツやダウンジャケットは消耗品なので、買い替えが必要だけど、Gジャンと革ジャンは、すでに一生モノになった感がある。
　
　平均寿命からいえば、あと10年の命だ。
　上着はもう新たに購入することはないだろうな。
　

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【競馬】第49回エリザベス女王杯予想

　秋のGⅠシリーズがなかなか当たらない。
　当てようと思って予想しているけど、当たる気がしない。

　本日は秋のナンバー1牝馬決定戦、エリザベス女王杯だ。

　これもたぶん当たらないだろうけど、一応、予想はする。
　諸兄は、私の買い目を避けて買うことをお勧めする。

　まずは例によって、過去10年のデータに基づき消去対象馬の抽出だ。

▼単勝100倍以上(0-0-0-43)
　ゴールドエクリプス、エリカヴィータ

▼関東馬で7番人気以下(0-1-0-27)
　エリカヴィータ、モリアーナ、ライラック、ルージュリナージュ

▼前走G3以下(0-0-1-53)
　ホールネス、エリカヴィータ、キミノナハマリア、ゴールドエクリプス、スタニングローズ、シンリョクカ、ピースオブザライフ、ラヴェル

▼前走ハンデ戦(0-0-1-22)
　ゴールドエクリプス、シンリョクカ

▼前走10着以下(0-1-0-18)
　コスタボニータ、ゴールドエクリプス、サリエラ、ハーパー、ライラック

▼前走1.0以上負け(0-0-0-22)
　ゴールドエクリプス、サリエラ、ハーパー、ライラック

▼前走10番人気以下(1-0-0-21)
　シンティレーション、ルージュリナージュ

▼間隔3週以内(0-0-0-19)
　エリカヴィータ、ホールネス

▼前走から斤量3.0kg以上増(0-0-0-9)
　ゴールドエクリプス

▼前走上がり33.7以上のミスプロ系(0-0-0-10)
　エリカヴィータ、ゴールドエクリプス、スタニングローズ

▼前走上がり35.7以下のノーザンダンサー系(0-0-0-10)
　キミノナハマリア

　残ったのはレガレイラとコンクシェルの2頭だ。
　レガレイラは追込一辺倒で、京都の荒れ馬場で差し届かずの懸念があり、イマイチ信頼性に欠ける。
　
<参考>
　★人気
　1番人気 (2-2-2-4)
　3番人気 (4-0-3-3)
　5番人気 (1-3-0-6)

　★前走レース
　府中牝馬S(4-6-2-38)
　オールカマー(3-1-0-13)
　秋華賞(1-3-2-21)

　★前走着順
　1着(2-2-2-35)
　2着(3-3-1-17)
　3着(3-1-4-18)

　どうせ当たらないのなら、ここは、単騎逃げが見込めるコンクシェル軸で、紐も穴狙いで消去対象馬からピックアップだ。
　コンクシェルが、イチかバチかの大逃げを打てば、馬券圏内も夢ではない。

<結論>
　三連複軸1頭流し10点
　軸④コンクシェル
　紐③ルージュリナージュ⑨キミノナハマリア⑪スタニングローズ1着⑬サリエラ⑰コスタボニータ

<結果>ハズレ

拙著「逆説 ハズレ馬券ゲットのための十ヵ条」　ただいまAmazon Kindle Storeにて絶賛発売中。

映画みたいな夢

　変な夢を見た。

　私は定食屋で450円の定食を食べて、新5000円札で勘定を払おうとした。
　会計の婆さんが、これは偽札だと言って、破り捨てた。
　新しい紙幣だと言っても信じてもらえず、言い合いになった。

　それを見ていたほかの客が警察を呼んだ。
　そこへ婆さんのガラの悪そうな息子が出てきて、紙幣を確かめると、私に5000円を渡し、出ていけと言った。

　私は、それでは納得せず、慰謝料を払えとゴネた。
　そこへパトカーが来て、店の前に停まったので、息子は私を二階へ連れて行った。

　息子はいくら払えばいいか尋ねたので、私は10万円を要求した。
　息子は渋々、払ったが、私は下に警官がいるので、そばにあった棺桶に身を隠し、そのまま息子に香港へ送るよう命じた。

　その時、なぜか私はトゥームレイダーのアンジェリーナ･ジョリーになっていた。

　運よく香港のアジトに到着したアンジェリーナ･ジョリーの私は、仲間たちが息子から奪ったコカインを見ていた。
　そのコカインは大量の氷砂糖みたいだった。

　その時、息子が刺客を送ったとの情報が入った。
　そしてその刺客がアジトのロビーに来ていると下から連絡が入った。

　下の階に降りると、警官に包囲された女の刺客がいた。
　階段を降りた私を刺客は拳銃で撃った。
　銃弾を受けた私は、薄れゆく意識の中で、地獄にいる別れた男のところへ行くのかと思いながら、目が覚めた。

　まるで映画みたいな夢だった。
　

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平凡パンチと週刊プレイボーイ

　中学、高校で勉強するにあたって、基本は教科書だったが、当然、それだけでは足りない。
　そこで、参考書の出番だ。
　教科書だけではわからなかった事柄が、参考書によって、なるほどと納得できたケースは少なくない。
　教科書の補足的、補完的な役割を担う、参考書のおかげで、私たちは受験勉強をなんとか乗り切った。

　ビートルズのレコードを教科書としたら、参考書は音楽雑誌だ。
　しかし、如何せん、当時は音楽専門誌、それもポピュラー音楽を扱う雑誌がほとんどなかった。
　
　かろうじて、『月刊平凡』や『月刊明星』なとが、青春歌謡やグループサウンズを扱うオマケみたいに、ビートルズや洋楽の話題も取り上げていた。
　そんな中にあって、『平凡パンチ』と『週刊プレイボーイ』は、若者文化や流行、ファッション情報と並んで、ビートルズを取り上げていた。
　
　田舎のマセた中学生は、当初、グラビア目当てで買っていたが、時を経ずして、その若者に特化した情報発信に興味をそそられていった。
　ビートルズや三島由紀夫を知ったのもその2誌からだ。

　その2誌はビートルズに関する参考書というより、私の青春のバイブルみたいなものだった。
　それに影響された高校時代の私は、休日はVANジャケットに身を包み、丸めた『平凡パンチ』を片手に、レコード店でビートルズを聴いていた。

　インターネットなどない時代、私にとって、ビートルズを知る上で、『平凡パンチ』と『週刊プレイボーイ』の果たした役割は大きかった。
　中学、高校時代の私は、レコードから得られるより多くの、ビートルズに関する情報を、その2誌から得ていたと言っても過言ではない。
　その情報も、時代背景や流行に即して、時には特集を組み、熱く、かつ、わかりやすく解説していた。

　日本でビートルズ人気が末永く定着した一因は、『平凡パンチ』と『週刊プレイボーイ』によるところも少なくないように思われる。

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。　そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★　拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
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恐怖マンガの巨星墜つ

　恐怖マンガの第一人者、楳図かずおが亡くなった。
　私は小学生の頃、氏が『少女フレンド』に連載していた『ねこ目の少女』を、従妹のお姉ちゃんに借りて読んでいた。

　ほかの少女漫画とは異質の『ねこ目の少女』は、子供心に強烈な恐怖心を抱いたものだ。
　ストーリーもさることながら、絵のタッチ自体が底知れぬ恐怖感を醸し出していた。

　楳図という苗字も、本来なら梅津が一般的なのに、どことなく恐怖マンガとマッチしていた。
　漫画雑誌でその名を見つけると、怖いもの見たさの欲求に駆られて、よく読んだものだ。

　惜しむらくは、少年向けの『少年サンデー』や『少年マガジン』で連載していたら、もっとヒットしていたかもしれない。
　その後、『漂流教室』で小学館漫画賞を受賞し、『まことちゃん』で大ブレークしたが、その頃には私の興味は失せていた。

　恐怖マンガの楳図かずおに、ギャグマンガは似合わない。
　また、その破天荒なキャラクターも、私がイメージしていた作者像とは、随分とかけ離れていて失望したものだ。

　水木しげるの妖怪漫画のように、もっと恐怖マンガを追究してほしかった。
　いずれにしても、氏のご冥福を祈るばかりだ。

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酒席四大話

　酒席三大話とは、昔話、苦労話、自慢話で、部下や若者にはドン引きされる話の代表だ。
　在職中の若い頃は、仕事の話、女の話、噂話が酒席三大話だったような気がする。

　しかし、同世代の高齢者ばかりの酒席だと、現在の三大話で結構盛り上がるんだよね。
　古希を過ぎた最近では、そこに病気の話が加わり、酒席四大話になった感がある。

　この歳になると、誰しもひとつやふたつは持病があるものだ。
　現に、私の同級生の飲み友は、脳梗塞やパーキンソン病を患っている。

　そんな重篤な病気だと、話題にはしにくいけど、それより程度の軽い生活習慣病などだと、結構、話のタネにはなる。
　持病の話をして、賛同や共感、あるいはアドバイスを得たりすることで、自身の不安が一時的に軽減できるようだ。
　
　私は、日常生活に支障を来たすほどの持病はないので、興味はないけど、今後の参考程度に聞いている。
　もし、重篤な病を得たら、酒席では話さず、当ブログで、闘病日記の形で発信することにしている。
　
　

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マヨラーへの道

　世にマヨラーと呼ばれる、マヨネーズマニアは多い。

　私も調味料の中では、唯一、栄養価が高そうなマヨネーズが一番のお気に入りだ。
　サラダはもちろん、フライ、卵料理、お好み焼き、ハムソーセージ、変わったところではハンバーグにもかける。

　しかし、それくらいではマヨラーとは呼べないようだ。
　マヨラーと呼ばれる人間は、ほとんどのおかずに、なんのためらいもなくマヨネーズをかける。
　極めつけは、主食のご飯にかけるようだ。

　そこまでして、初めて真のマヨラーと呼べるらしい。
　私は、悲しいかな、そこまでの極致には至っていない。
　まだまだ、修行が足りないようだ。

　マヨラーになる分岐点は、普通はケチャップやソースをかける、ハンバーグやオムレツ、お好み焼きやフライ物に、マヨネーズをかけるか否かだ。
　それでマヨラー予備軍になれるのだ。

　その次のステップが、野菜炒めや、焼肉、天ぷら、納豆と続く。
　最終は、前述したように、ご飯だ。
　その道のりはなかなかに険しいんだよね。

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大器晩成

　大器晩成という言葉がある。
　晩成というからには、そこそこ歳をとってからだろう。

　その、そこそことは、具体的には何歳をさすのだろう。
　まさか、晩年ではないよね。

　晩年とは、一生の終わりに近い時期、年老いてからの時期をさす。
　その場合は大器老成だろう。

　そう考えると、晩成とは、いろんな分野でそれぞれ異なる年齢だろう。
　スポーツ選手などは30代後半くらいか。
　政治家や学者などは50代過ぎてからだろう。

　大器晩成の対義語は、栴檀双葉（せんだんのふたば）というらしい。
　成功を収める人は幼い時から優れているという意味だ。

　その言葉は一般的ではないので、対象者があまりいないのだろう。
　10で神童、15で天才、20過ぎればただの人、というくらいだからね。

　子供の頃は、私も田舎では神童と呼ばれたものだ。
　それが今やただの人以下かもしれない。

　かといって、大器晩成の兆候もない。
　世の中、大器晩成や栴檀双葉とは縁遠い人間がほとんどだ。
　

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物忘れの日々

　歳のせいか、最近、物忘れを痛感する。

　もちろん、認知症や老人ボケではないけどね。
　厳密に言うと、物忘れというのではなく、記憶再生能力の減退だ。

　顕著なのは、有名人や芸能人、昔の友人知人の名前だ。
　顔は思い浮かぶのに、名前が出て来ない。
　あと、競馬歴50年だけど、当年のGⅠ優勝馬がほとんど思い出せない。

　確実に記憶の倉庫にある事柄に、なかなか辿り着けないんだよね。
　若い時だったら、ほとんど瞬間的に辿り着けたのに、今や寄り道、戻り道の連続で、やっとたどり着く体たらくだ。

　下手をすると、それが何分もかかってしまうんだよね。
　最悪、思い出せないことも少なくない。

　他愛もないことだと、寄り道、戻り道の最中に、集中力が薄れ、何を探していたかさえ忘れてしまう。
　さながら想い出迷子だ。

　逆に、何かのきっかけで、記憶の奥底に眠っていたことを、突然、思い出すこともある。
　過日、投稿した運動会の歌なんかもそうだ。

　そう考えると、物忘れは誰にもある加齢的なもので、認知症の心配はなさそうだ。

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たそがれオヤジ飲み会

　昨夜は毎月定例のたそがれオヤジ飲み会。
　普段は深酒しない私も、この日は飲んだくれ。
　酒量は生ビール5杯、バーボンロックをダブルで3杯、ハイボールを3杯。

　一件目の居酒屋から二次会はカラオケスナックで、昭和歌謡を熱唱。
　外での腰を据えた飲酒は月イチ程度で十分だ。

　晩酌の習慣がない私は、週イチくらいの頻度で、ブランチに生ビールを1杯飲む程度だ。
　依存症でもないので、別に飲まなくても平気だ。

　そもそも酒は好きでもないけど、気の置けない連中と集まってウダ話をすることが、引きこもり生活の私にとっての気分転換だ。
　
　来月はたそがれオヤジ会の総決算、忘年会だ。
　去年の忘年会が、つい最近のように思われる。
　1年の経つのは早いもんだなあ。
　

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ドジャースWS制覇

　MLBのワールドシリーズは、ドジャースが4勝1敗で制覇した。
　それも5-0からの、奇跡ともいうべき大逆転だ。

　普通だったら、5点差の時点で諦めムードが漂うはずで、解説者も一瞬、負けゲームという言葉を口にしたほどだ。
　興行的には6戦、7戦まで行ってほしかったところだろう。
　
　ドジャースとしても、このゲームを落として、本拠地での胴上げを望んでいたのかもしれない。
　興行的にも、本拠地ファンにしても、そのシナリオがベストだっただろう。

　現にそんな雰囲気が初回からあった。
　ドジャースのピッチャーが、ヤンキースの強打者に、打って下さいとばかりの投球だ。

　それが5回表にまさかの落とし穴だ。
　落球、悪送球、ベースカバー怠りなどの、草野球ばりのミスの連発でヤンキースは自滅だ。
　世界最高峰の戦いにしては、劇的ではあったけど、なんとも後味の悪いゲームだった。

　また、両軍の主砲、大谷とジャッジの不振は残念だった。
　長期のレギュラーシーズンと、短期決戦のポストシーズンでの、メンタル調整の違いだろうか。

　いずれにしても、大谷にとっては、念願のチームとしての世界一の座を勝ち取ったのだから、それはそれでよかったのかもしれない。
　願わくは、来年、本来の二刀流で、再び世界一の座を勝ち取ってもらいたいものだ。
　

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