飲み会帰り

飲み会が終わり、駅でバスを待っていました。
雨が降り、あたりは暗く、寒い。
ふと、父のことを思い出しました。

父が生きていた頃は、こんな時、駅まで迎えに来てもらったものでした。
あの頃は、なんてことも感じないで父の運転する車に乗ったものでした。

バスが来て、誰も乗っていないバスに乗り、バスは動き出しました。

その時、気がつきました。
父が死んだ時、涙が止まらなかった理由は、あの頃、自分を最も愛してくれていた人を失ったからだということを…。
久しぶりに泣きました。