第315話 セカンドステージ

2010年10月03日 08時58分22秒 | 子育て・「おママごと」

前話で、息子の性格としてそういう一面があることを書いたが、
叱ってでもやらせるべきか? 自発的にするまで待つべきか?
彼の苦手な部分をあえて克服しようとせず、いいところを伸ばすことに全力を注ぐべきか?
子育て選択の難しさを思う。

それにしても、叱るというのは難しい。
私は自身の予想に反して、子に対して怒らない母親になった。
(もちろん全くとか一度も怒らないではない)
その原因は、きっと難産であったからだと思う。
息子が生きている奇跡に、それは怒るほどのことではなかったし、
後遺症に怯えた日々から解き放たれた感謝で、それは怒るほどのことではなかった。
普段そう思いながら育児などしていないが、
気持ちのずっと奥、底の方に子供に対して申し訳ないという思いもある。
だから、感情に任せて怒るということ(頻度)を避けてこられたのかもしれない。
安産であったなら・・・と思わぬことはないが、
容易くなかったことが育児に反映されているのは確かで、メリットだと感謝している。
なかなか子供に恵まれなかったとか、
私と同じように出産に何らかの負荷のかかったママはこのような傾向があるのかもしれない。

こう書くと、甘やかしていると思われるかもしれないが、
私自身は怒る代わりに、譲らないことで対応してきたつもりだ。
出先でこれが欲しいと言ってきても、私の意に介さなければ、絶対に買わない。
買うつもりがないことを伝え、待つ。
彼が気持ちの折り合いをつけることができるまで伝え、ひたすら待つ。
何をしても叶わないことがわかれば、諦めてくれる(笑)
怒らずに済んだというわけだ。今までは。
穏やかに育ててこれた(といっても、まだたった3年だが)のはよかったが、
来年からは世間でいう幼稚園入園年である。
区切り年を前にしつけを考え、いよいよ叱らねばならぬ時がきたかもしれない。
難産という無意識下の罪悪感を捨てて。

今は大声を張り上げなくても睨みをきかせるだけで、
「ママが怒ったぁ。K君、かなしいぃ」と泣いてくれる。
これも一重にあまり怒ってこなかったおかげかなと、笑いをこらえている。
今はどう叱ればいいのか?で悩んでいるが、
ある日、怒りんぼママに突然変異する日がやってくるかもしれないので(笑)
あまり大きなことは言えないが、できれば、美容のためにも目くじら立てず、
効率のいい叱り方を研究したいと思う。

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第314話 悩みどころ

2010年10月03日 06時16分07秒 | 子育て・「おママごと」

昨年度の生活発表会ではみんなと一緒に踊りの輪の中に入らなかった。
運動会の親子競技は2年連続、泣いて嫌がっている。
今年の運動会を前に、親子予行練習に幼稚園の運動会に行ってきた。
目的は未入園児参加競技。
お兄ちゃん、お姉ちゃんのかけっこを首を伸ばしながら見ていた息子が、
いざ自分の出番となると「イヤだ」と泣きだす。
「ママと一緒だから。大丈夫。一緒に行こう」と連れ立ったものの、
結局、私にぴったりくっついたまま彼が地に足をつけることがなかった。
周りの視線が嫌なのか・・・?
お兄ちゃん、お姉ちゃんの頑張る姿を観覧しながら、質問していく。
どっちが勝つかな? 白だと思う? 赤だと思う?「わからへん」
リレーで、何色が勝つと思う?「わかれへん」
そんな会話を繰り返しながら、ハッとした。
生活発表会で踊らなかったのは、自分はうまく踊れないと思っていたからだったし、
質問に笑ってわからないと答えるのも、間違うのが嫌でわからないことにしまうのではないか。
「どっちが勝つと思うか、Kが思ったことを言っていいんだよ」「・・・わかれへん」
息子には失敗や間違いを極度に嫌がり、試さないという傾向があるなと。
だから、思ったことを話さず、答えがわかるものだけを答えるではないかと。
まずはチャレンジ、やってみないことには。これからどう失敗体験をさせていくべきか・・・

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第313話 多角的視点

2010年10月03日 04時15分29秒 | Weblog

子供と2人で歩いていると、この世は危険に満ち溢れている。
例えば、傘。
傘を下向き(体と平行)に持つのではなく、横向き(地面と平行)に持つ方がいるのだが、問題は後者。
手を大きく振るごとに、傘の先がちょうど息子の目の位置にくるではないか。ひやっとする。
傘だけではない。たばこを持った手を振って歩く方も。固いビジネスバックも。
振っている本人は全く気づいてらっしゃらないようで、息子を抱きあげ歩きながら、
目の前は見るけれど、自分の後ろはなかなか見えないものだなと。
見えない後ろ姿に気を配る配慮を持たねば。人のフリ見て、我がフリ直そうと思う。

視点が変わったといえば、目的地選択にもあらわれる。
近くにスーパーが2軒あったのだが、今は1軒。
エレベーター、授乳室、おむつ交換屋があるスーパーが残った。
もちろん価格や鮮度、品数等様々な要因が重なっての閉店だと思うが、
ベビーカーを押して、やはり行きやすい方がありがたかった。
子供が産まれてから百貨店利用者の多さもなるほど納得。
公衆トイレの一角でおむつを交換するよりかは、
清潔で綺麗な授乳室完備のデパートの方が気持ちがいい。
弱者にとって逃げ場(椅子や専用スペース)がある場所の方が、行きやすいのである。

ふと思ったのだが、男性用トイレの中に、
おむつ交換台や子供が座る椅子(名前がわからないが、大人が用を足している間、子供を座らせておける引き出し式の簡易なベルト付き椅子)、子供便座などの設備があるのだろうか?
子供は母親と共に、という固定観念からないのではないか? もしも父子家庭だったら?
何やらビジネスの香り。
需要と経費面を考えると、利用頻度は確かに低いものかもしれない。
でも、たった1人に向けてのサービス「あなたのことを考え、大切に思っています」を心がけたものが
最後は勝つのではないか?
気配りや配慮がお客様の目にとまり、企業としての取り組みを評価される。
「人が人にできること」を考えた先に、新しいサービス(ビジネス)が生まれるような。
結局は世のため、人のためが商いではないか・・・まだまだできることがある!
こんなことを考えていると、企画書を作成したくなるわ(笑)

女性の品格(後ろ姿)からサービス論にまで拡がったが、
母となり、二つの視点(自分自身と子供の目線)を持つことができるようになった収穫を思う。

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