第1015話 戒め言葉(金地院)

2015年07月03日 06時56分11秒 | Weblog

まだいくか 京都・金地院 編。(三部作最終話)

 

鶴亀の庭。

亀の背にある木の移植に4年かかったという。

いきなり根元を断ち切ると、枯れてしまう。

成長した樹木を移植する際、

事前に根を一部切り落とし、活発な新しい根の生育を促す。

転じて、

物事を行う際に事前に関係者からの了承を得ておくことを 「根回し」 と言う。

 

猿猴捉月図。

猿が細い枝に捕まって、水面に映った月を獲ろうと手を伸ばすと・・・

落ちてしまう。

可愛い猿の図は、その行為の愚かさを説く 風刺画だった。

 

東照宮拝殿の「天井鳴龍」 (狩野探幽筆)

しゃがんで仰ぎ見た龍の愛らしさに また会いにくることを誓う。

家康の遺訓。

不自由を常と思えば不足なし。

堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。

 

次回訪ねた時はどの言葉が響くのだろう・・・その時々を楽しみたい。

 

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