「武道・ダンスの必修化」
ニュースで見たのは、(調べてみると) 7年前にさかのぼる。
その時、どうして「演劇」じゃないの? と思ったものだ。
先日、久しぶりに舞台稽古を見に行き、7年前抱いた思いが蘇る。
今こそ、学校教育に「演劇」を! 以下、その理由・・・
1. コミュニケーション能力の育成
お芝居は、台詞のやり取りで成り立っている。
相手の台詞を受けて、自分の台詞を言う対話。
デジタルを介さない アナログな営みがある。
2. 思いやりの育成
受けるのは、台詞だけではない。
相手の思いをどこで受けるかで 見せ方も変わる。
自分がどこに立つかだけでも
答える相手が横顔になったり、後ろ向きになったり、空間全体に影響を及ぼす。
相手のために (次に自分は) どうすればよいのかを考えなければならない。
3. 想像力の育成
役の気持ちを想像し、実践する。
自分ではない他の誰かの気持ちで 全身を満たす。
自分ではない誰か(役)を演じている間、
嫌いな自分でなくていいともいえるのではないか。
「ライオンキング」を観た後、息子に問う。
「Kもヤングシンバ(シンバの子ども時代) してみたいと思う?」
即 「いや、したくない」 の回答・・・
学校の授業内でする機会があれば、演じる楽しさにハマるかも?
主役でなくてもいい。
端役含めて 色々な役があって、その一人ひとりが大切な存在であることも学ぶ。
第1021話で「いのちの授業」を願ったが、
こんな時代だからこそ「演劇」による人間力の育成を切に願う。