素人ながら職場でイベントの司会をすることになった。
業務とはいえ、デスクで進行台本を声に出して読むわけにもいかない。
家に帰って自分の部屋で・・・という自室もない。
ここは、自身の影アナの練習がてら音読の宿題をしない息子に、
ママの音読を見せて改心させる作戦を立てる。
「ママ、音読しよ~っと」 高らかに宣言し、声に出して読む。
さすがに大人でも初回、初見原稿はどこで息継ぎをしていいのかわからず、
イントネーションもおかしくなる。
2回目、3回目と続けていくうち、かまずに読めるように。
「やっぱり何度も読むことで、上手に読めるようになっていくよね~」
と大きな独り言を発し、息子に音読の心得を伝える。
音読の大切さを伝える作戦であったが、息子が私に小さく折った紙を手渡してくる。
開けると、ママへ・・・
今日の音読、上手だったよ。
いろんな音読をしているんだね。
長い文章を早く読むね。
これはぼくからのプレゼント。
と書いた横に 私が音読する姿の絵が添えられてあった。
結果、母の姿を見た息子が音読へ取り組む こともなく、
作戦成功とは言い難いが、母は息子からの応援メッセージに感激。
恐縮至極に存じ奉ります~
司会当日、息子からの手紙をお守りとして身につけ、挑む。