第2755話 ひと手間、包む

2020年10月18日 08時00分00秒 | Weblog

旅館での 夕食時、

主人が頼んだ 瓶ビールの下に

受け皿・袴(はかま)があると、

なんだか 嬉しい。

そこに ひと手間 包む日本文化が好き。

 

翠泉で 朝食時、ほこりが入らぬよう

料理の上に 和紙を覆っていたのだが、

その紙がお品書きにもなっている工夫。

包むことで (その和紙が外され)

中身がわかるまでの ワクワク感も好き。

 

高山荘 華野(第2719話)は、

請求書を お宿の和紙で包んでいた。

手紙を送る時、

白紙の便せんを一枚添えるように

不要な一枚だけれど、

その余分な一枚(余白)に

日本人の奥ゆかしさを感じている。

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