漫画「昭和元禄落語心中」(雲田はるこ作)
元チンピラ・強次は、
慰問で訪れた 八代目・有楽亭八雲演じる落語「死神」に感動し、
出所後 八雲に弟子入りを申し出る。
それまで「弟子を取らない」と言ってきた八雲だが、
強次に与太郎の名を与え、迎え入れる。
八雲家にいる養女・小夏は早逝した天才落語家・二代目有楽亭助六の娘。
八雲と助六は、七代目・八雲に同時入門した門下生で、
二人、小夏を含めると三人には何やら因縁がある様子・・・
(ここから少しネタバレ)
ラストに賛否両論あるようだが、仮にもしそうだとしても
私は賛同という熱烈さはないものの 淡々と受け止めている。
光源氏と重ね合わせ、それもまたひとつの・・・人間の業かもと。
与太(強次)・のちの三代目・有楽亭助六が小夏に出した答えも
落語に心酔している与太だからこその思考回路なのだろうとも。
佐藤多佳子の小説「しゃべれども しゃべれども」から
落語は気になっていたが、
結婚、子育てとバタバタと時は経ち、寄席に行くまでには至らなかった。
今回ふと手にした漫画「昭和元禄落語心中」にて
再び落語 というものを 寄席(生)で 聞いてみたくなる。
歌舞伎や寄席は未開の地であったが、
もしかすると そろそろお年頃 なのかもしれない。
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