(第1076話 働くとは の流れから)
営業職を志願してなったわけではないが、運命により配属されたら
キラリと光る何かを求め、「売る」を極めたいと・・・
伊丹十三監督の映画「スーパーの女」を観る(笑)
「主婦の知恵だよ」
「素人意見ですが」 といって、
お客様の立場にたった庶民感覚で売り場を見事変えていく奮闘振りが面白い。
女性が活躍する様子を痛快にみていたが、
働く女子として 心から羨ましいなと思ったのが、
主人公・花子が 職場の改善をはかるために
社長の太郎から権限が与えられるところ。
男性上司が女性部下を信頼し、改革しやすいよう場を整えるのだ。
レジ打ちのチーフから始まり、副店長、最後は店長になるわけだが、
これは、花子が出世を望んだからではない。
お店を変えるために 必要だったから。
役職(権限の範囲)が与えられるからこそ、できることもある。
女性の意見を取り入れ、信頼した社長の懐の大きさにも注目したい。
お客様と店内の観察 (目配り)、
きめ細かなサービス (気配り)、
も売れる要件ではあるが、何より
花子がいつも忙しそうに身体を動かしている、
この気働きこそ 店を活気づけたものではないかと。
暇であっても 暇そうにしていてはますます売れない。
場の気の流れを変えるほど 動かねば。
人が動くと書いて、働く。
語源どおりに 働いてこそ 生き生きするのであろう。
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