今年度終わりまで後2日。
タイムリミットを前にまたハッと目が覚め、眠れない。
何か書こうと思うと、今朝、新聞で見た2歳児の虐待死を思い出す。
夜中に泣き出してうるさいと思い、拳で胸を約3回殴り、頭を壁にぶつけた(供述より)って・・・何?
子どもの虐待死のニュースを見ると、その衝撃に
しばらく自分の気持ちを立て直すのに時間を要する。
今年のお正月休みに本屋さんで、家庭内での虐待を想像させるような出来事に出くわす。
背の高い本棚を隔てて、会話がきこえてくるのだが、
「大人しくしとけってゆったよな?」とまず一回目、普通の声で。
あぁ、子供のことだからパパの立ち読みが退屈になったんだねと呑気に思った
次の瞬間には、「ちゃんと大人しくしとけってゆったやろ」の怒鳴り声の後、
子供が振り回されている音が。本が落ちる音。
マスクをしている女性(おそらく母親)が駆け寄っていくのが見えたが、
制止する声は聞こえてこない。駆けつける店員の姿。
この恐怖が日常茶飯事であるからだろう何より恐ろしいのが、子供が声を発しないのだ。泣かないのだが、壁越しに子の恐怖感が伝わってくる。
私は吐きそうになってその場を離れた。
その後、しばらくはあの時の父親の豹変が耳から離れず、繰り返し思い出された。
同じ子供なのに、どうしてこんなにも境遇が違うのか・・・悲しくなる。
子供にどんな授業を受けさせたいですか?と問われたら、「人間」と「演劇」と答える。
「人間」では人がどう発達するのかを学ぶ。
生命の誕生から人の成長発達、保育など人間としての営みを学ぶ。
昔のような町ぐるみの子育てや、年長児による年少児の子守り
という保育との自然な出会いが難しいので、科目としてその機会を設ける。
目の前にいる赤ちゃんに命の尊さを学ぶ。
これは少子化対策にもなるのではないかと考える。
体験授業だけでなく、今世の中で起きているニュースについてもみんなで考えたい。
あなたも小さい頃はよく泣いていたという当たり前の話を
改めて親からきく機会になったら・・・いい。
「演劇」は演劇を作る過程の中でコミュニケーションを学ぶ。
人の数だけ意見がぶつかりあうが、その摩擦を乗り越え、一つの舞台を仕上げていく。
主役ばかりでは成り立たない。脇役もいる。
舞台を支える裏方の存在を忘れてはならないし、
音響や照明、美術、総合芸術ゆえの自分の得意(居場所)を見つけるきっかけにもなる。
動きに台詞に込められる感情を想像し、共感していく作業。
表現する時の集中力と表現することの気持ちよさ。
何より人が人と共に創る(=生きる)喜びを体験できる。
親になる前に学ぶ機会があれば・・・いいなと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます