
先週、おじいちゃんが鶴川林道に行きたいというのでついていきました。夏草が茂
るこの季節にはあんまり山には行きたくはないのだ。ダニとかあるし・・。
でもついていかないと機嫌が悪くなるので「行くよ~。でも地下足袋とか履くパタ
ーン?」と恐る恐る尋ねると普通の格好でいいという。シメシメ山の中には入らな
いようだ。そのくせおじいちゃんは地下足袋を履いている。聞けば 脚が弱ってい
るからこっちのほうが 踏ん張れるような気がするという・・もう80超えている
しなぁ。でも自分の軽トラで行くという。おじいちゃんは軽トラで目一杯ボリュー
ムを上げて歌を流しながら走る。私はそれを耳にするたび昔やってきた、青森のり
んご売りの大きなトラックを思い出す。道一杯のトラックでりんごを量り売りして
くれるのだけど、そのトラックはメチャクチャ大きな音楽を流してやってくるのだ

まには



のもあったのかもしれない。いつから来なくなったのか・・10年位前に怪しいり
んご売りが来たことがあった。日持ちするっていうからおばあちゃんが一箱買った
らそんなに日持ちせず腐ってしまった。
しかしおじいちゃんは私を乗せると遠慮してか歌はかけなくなった。窓を全開して
一昔前の演歌やらを流されたら、身内でも顔から火が出る


子だよ・・・。いったいいつのテープを聴いているのか!!
鶴川林道は夏の風景、ススキが茂って山肌は崩れ林道としては危険な感じだ。
もうすぐ頂上というかいつもの見晴台という手前で突如私の「轢く~!」の声と
すかさずおじいちゃんのブレーキ!!
ひょえ~、左手から茶色のものが駆け下りてきた。大きなシカ・・・何も車が
走ってくるときに駆け下りなくてもいいのだけど、シカも体勢が駆け下りる状態だ
たので止まることもできないという様子でした。目の前を走りぬけ右の谷に下って
行きました。おじいちゃんも一瞬なにが来るかわからなかったようで、二人で
「当らずに(轢かずに)よかった。」と安堵したわけです。

お天気はいいけどドンヨリした空。まさかこんな荒れ地にササユリが咲いている
とはラッキーです。道より上にあるので小さな写真になりました。

タケニグサの花、どうやらまだ開花してはいないようです。こんな状態の花は初め
て見ます。それにしてもあのシカ、撮影したかったなぁ・・

