関東の四万十川

2009年02月06日 | Weblog

霜はすぐに溶けて、今の時期にしては比較的あたたかくなるのですが、風があります。これからは風が吹く季節です。北西の風か東風が多いです。

北風吹きぬく~ 寒い朝も~  」 という歌がありましたが、北風は意外に吹かないです。北西、この場所では日光の方から来る風が多いです。したがって冷たい。多少荒れます。何せ二荒山の方からですからね。

 ところで、日光の地名の由来ですが、いろいろ説のある中で本当かどうかはわかりませんが、一つ知っているものがあります。日光の山はもとは補陀洛(ふだらく)と言われていたのが、二荒(ふだら・ふたあら)になり、それをニコウと読ませ日光になったとか。さて私には真偽のほどは分かりません。

 

 那珂川という川が水戸市内を流れていますが、栃木県の那須の地域から流れてきます。茨城県内では一番の上流にあたる付近に行って来ました。瓦じゃなくって、河原が広くて大粒の砂利がたくさんあります。

 この川は以前にも紹介したことがありますが、あまり汚染されていなくて関東の四万十川と言われています。この辺りから上流はカヌーをする人がいます。

 この河原に、季節が良くなると多くの人たちがバーベキューなどをしに来ます。近くに道の駅があり、スーパーで売っているようなものも多少ありますので、総菜などの補給もできるのが大きなメリットですね。道の駅であり、川の駅とも言えるような感じです。


 

 砂と違って、足を取られることがありませんので、砂利の河原に入れられます。これ私の車です。気に入っています。車の宣伝のような感じでしょう。那珂那珂よく撮れたんじゃないかなと思っています。そうでもないかな。ここは水戸の北西にあたる隣町です。

            

 帰る途中、近道をしようとして、とんだところに紛れ込んでしまったのですが、どっこいその藪の中にこんなものが立っていました。此処には昔、寺があったようで、徳川光圀が訪れて散る桜を見て歌を詠んだとか。

 歌は 
    踏むは惜し踏まねば行かん道もなし
             ふること思ふ春の山寺

那珂川を見下ろす台地にありました。勝手な解釈をしてみたのですが、「踏む」というのは散った桜の花で、「ふること」は「花が散って降る」というのと「古いこと」とか「経ること(時間が経つこと)」をかけているのかなと思いますがどうでしょうか。

 道に迷い、ひとつ発見をしました。道に迷うのもおもしろものです。

 

 一日一村(蕪村)

  日の光今朝や鰯のかしらより

 廃 句

  日の光今朝は鰯も食べ尽くし
  日の光筑波颪(おろし)の冷たさよ
  日の光洗濯日和空っ風
  日の光君の頭はまぶしいね
  日の光これくらいの景気欲し
  日の光田舎暮らしの特権さ
  日の光もっと輝き強くなれ
  日の光春はもうそこにあり     
  日の光大河を前に家二軒     
  日の光猫の背中に燦々と
  あらまぶし霜や氷の日の光    芭村