子供の頃は、繰り返し同じことを行う単純なことが大嫌いでした。物語を読むように、次からつぎへと目の前で新しいこと、わくわくすることが展開しないものは退屈極まりないものと思っていました。
それは大人になってからでも、映画やドラマを見ているときには楽しいもので、おなじ映画やドラマでも一つのシーンが変わらないのはつまらなく感じます。
しかし、映画やドラマとは違って、毎日の生活では大人になってから特に年をとるにしたがって、単純作業や変わらないものに必ずしも退屈が存在するものではなく、むしろその中に面白いことがあるということが分かってきました。
それを退屈の末の諦めとも取られかねないかも知れませんが、それなら面白みは感じないことではないかと思います。
竹林は開墾して保育園になってしまいましたので無くなったのですが、根が遠くまで張り出していますので、その伸びた先の根から何とか地上に伸び出そうとしています。
それを2~3日おきに切りまわっています。この白で囲ったところの芽は一本立ちになろうとしているものです。
ところが、なんどもそれをちょん切られると、次には笹になって生き延びようとして、ぞっくりと出て来ます。これに根負けすると、竹林になってしまいます。この二三年が勝負時だと思っています。
こういうのをやっつける除草剤でもあると良いんですけどね。
先日のはマイクロトマトですが、これはミニトマトです。古くから畑に出てはまた次の年に自然に生え出すということを繰り返しやってきたものです。いま市販されているような甘いものではありませんが、とにかく強いですので、絶やさないようにしています。
何か名前はあるんでしょうが、自分で名乗らないので種類は分かりません。畑仕事をしていて喉が渇いたりしたときに、摘まんで食べることがよくあります。なので私的に命名して畑トマトなんてのはどうでしょうか。あるいは摘まみトマトとか。
ほうれん草ができて毎日のように食べています。生野菜ばかり多くなるこの頃です。
廃 句
暑さには負けるな一茶これにあり
茶を一杯飲んで出かける畑かな
涼風がイチバン貴重なこの季節
風鈴の音も聞こえぬ昼下がり
ほうれん草こんな葉っぱがなぜうまい