歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

冷や奴を2丁ください!

2007年08月22日 | 雑談
夏は、誰が何と云っても「冷や奴」です。

東京から、現在の地へ引っ越してきてから、もうすぐ20年になるのですが、3~4年前になるでしょうか、偶然そのお豆腐屋さんを見つけたのです。

場所は、駅から我が家へ帰る通り道から外れ、少し路地を入った奥まった処にある小さなお店です。

始めてそこのお豆腐を食べた時、「旨い!」と思いました。大豆の「味と香り」がハッキリとするのです。

そのお豆腐を「冷や奴」で食べる時は、薬味を一切使いません。それ以来、テレビなどで、「冷や奴」に薬味を使うのを見ると、

『あ~あ。不味い豆腐を薬味で誤魔化して食べている、何て可哀想な人達だこと』

と、テレビに向かって「せせら笑う」事にしています。


それで、その豆腐屋さん何ですが、いつも、私と同年配の主人が応対したり、時々は、奥さんが店に出ていたりしています。

店も小さく、あまり綺麗とは言い難く、主人も奥さんも「それなり」に、店の雰囲気にマッチした、それなりに「草臥れた」夫婦なのです。

ところがです! 先日のこと、「くださ~い」と店先で告げると、ガラス戸が開き、若くて、可愛い、女の子が「いらっしゃいませェ~」と、白い歯を覗かせ笑顔で現れたのです。


いつもの「草臥れた」人ではなく、ピカピカの「高校生」と思われる女の子に、

「冷や奴2丁に、油揚げ3枚ください」

と云ってしまい。直ぐに、

「あれ? もしかして‘冷や奴’って、今、云ったみたい、絹ごし2丁ネ!」

「大丈夫ですよ。判りますから」と、笑いながら豆腐をすくいあげ、バックに入れていました。

「豆腐2丁で230円。油揚げ3枚100円ですから・・・、330円になりま~す」明るく、歯切れの良い、澄んだ声です。

「ありがとう御座いました~」の声に送られ、今晩の「冷や奴」は格別の味がしそうだと思いつつ、ペダルを軽快に漕いで帰宅しました。

お豆腐屋さんは、田圃道を走って往復45分の距離にあります。これが、また、いい運動になるのです。

あの子は、きっと夏休みで店の手伝いをしているのでしょう。夏休みはイイです。


私は、ずっと毎日、夏休みです。


人生、ずっと ♪夏休み~~・・・。


それでは、また明日。





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