ここ数年、経営陣が優秀だと 盲信していた技術陣から 新製品、新技術が まったく登場して来ませんでした。
そこで、技術部を独立させて、スタッフの仕事を日常の製品トラブル対応から解放してやるなど、組織を替えて開発体制の“強化”を 図ってきました。ところが、一向に成果が見えてきません。しかも スタッフの残業は増える一方。
どうして良いか 分からない経営陣 とりわけ社長は焦って、技術部のスタッフを“技術 . . . 本文を読む
ある会議で 総務課長が 固定資産台帳登録の状況を報告していました。ここで、設備やそれに付属する装置・部品が経費に当たるのか、固定資産にあたるのかを現地で検分していると説明しました。
すると 技術担当トップの役員が “それ、課長が勝手に決めてるノンか。” と言い出しました。
言われた 総務課長 ビックリ仰天!唖然、茫然、愕然・・・・・そして沈黙していまいました。
設備やそれに付属する装置・部品の資 . . . 本文を読む
製品在庫が 何故か どんどん増え始めました。
この製品在庫、営業の受注に従って 製造が作ったもので、不良品や不適合品ではなく、立派に検査合格し、出荷を待つばかりの在庫。ただ、顧客の受注内容が 生産途中で変わってしまったために出来上がった、“顧客第一”で作った、あの製品の数々です。
営業は 物が工場にあるだけで、目の前にないので実感なく、顧客に言われた納期だけ気にしていました。
一方、製造側は これ . . . 本文を読む
あるメーカーA社は、顧客のB社の技術部長X氏から その製品について、いつも厳しい“技術的ご指導”を賜っていました。
ある日 このX氏、B社内の権力闘争に敗れ、B社を退社し、技術コンサルタントとして独立しました。
すると、このX氏外見上は B社の技術部長時代より 丸くなった印象でした。
一方 技術的ヒットが ここ数年ないA社は これ幸いとX氏を 技術顧問として長期契約を結びました。
やがて、B社か . . . 本文を読む
製品在庫の どんどん増える理由は 顧客の生産計画も どちらかというと、いい加減で、注文内容が 時間とともに どんどん変化するためなのです。
工場で一生懸命作った製品、それが出荷寸前で ご破算の繰り返し。作っても作っても 出荷できずに 滞貨激増となったのです。
営業は 顧客第一とばかり、これを全く省みることなく せっせと受注内容の差し替えに 励んでいました。“これを取らないと 競争相手に 取られる . . . 本文を読む
“エッ?こんな数字?!スイマセン!数字がこうなっていますが、何かの間違いか・・・・よ、よく分かりません・・・”
営業担当役員が 課長以上の出席する月次活動報告会で今月の販売実績と次月の販売予定を書いた資料を“説明”していた時の ことでした。
この役員、ここまでただ単に書かれている数字を読み上げているだけでした。なぜ、そうなったのかの説明が一切できず、部下の作った資料を 初見で社内重要会議に報告して . . . 本文を読む
元の仲間の知人の話。その男もよその会社でISOマネジメントシステムの構築から維持管理の仕事をしています。
ある時、その会社で これまでの知人の仕事の成果を認めて、昇級審査に懸けられることになったそうです。ついては 現在業務の今後の課題について報告書を作成しろとの指示が来たそうです。
そこで ここぞとばかり書いた現状分析の一節。
“ISO9001はマネジメントの方法を規定したツールであり、その意味 . . . 本文を読む
知人のA社には 弱小購買先を一堂に会して会合・会食をする 時代遅れな習慣がありました。
A社が ISO9001の認証を取得したその年の会合で A社社長は得意気に 認証取得を声高に宣伝し、なお且つ ご自分は規格内容を 少しもお勉強していないのに、“購買先に「監査」をするので できるだけISO9001認証を取得するように”と、要請しました。(その知人によると、このA社 社長、創立50周年記念日の全社内 . . . 本文を読む
社内重要事項を闇でばかり 決定するオーナー社長の下、大勢のダラ幹*が 養成されました。このダラ幹たち、とうとう部下からの提案を受付けて判断する能力もなくなりました。つまり、決定権がないので 提案を放置するようになったのです。それどころか、一部の幹部は 思考力すら 無くなり、社内を漂っているだけです。まるで クラゲ。 *ダラ幹:アホで無能な幹部のこと これを見た 部下たち、上に何 . . . 本文を読む
ある中堅会社の社長、オーナーでした。全ての 権限が 集中しています。
取締役会も 殆ど 開かれません。どうやら 取締役と主要部長が メンバーの幹部会議である経営会議が 事実上それに替わっていたようです。
この経営会議は週1回、丸1日を要して 必ず 開催されていました。しかも 議すれども決せず。小田原評定。参加者は 毎回もううんざりの表情です。
ところが 極めて重要で肝心な決定は いつの間にか 経営 . . . 本文を読む