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久しぶりの京都文化博物館・近世京都のすがたと戦時下の前衛画家展

今月上旬、午後の研修会に久しぶりに来京したので、午前の時間を無駄にしないように京都文化博物館の展示観覧に赴くことにした。展示は次の2つ。 〇花ひらく町衆文化 ―近世京都のすがた(岩佐又兵衛筆“誓願寺門前図屏風”修復に関連して) 〇さまよえる絵筆―東京・京都 戦時下の前衛画家たち 岩佐又兵衛は驚きの荒木村重の遺子。村重自身は生き延びて、その後秀吉の御伽衆となったとあるので、親子ともども同じような職に就いたのだろうか。否、お互い生前に名乗り合って顔を合わせたことがあるのだろうか。この絵のエピソード解説は興味深いものが有った。展示は岩佐又兵衛の作品を中心に、関連した芸術作品展示と思っていたが、とにかく京都の町衆の生活が分かるような絵や物品の展示で気分が混乱した。 “さまよえる絵筆”展の絵画は、異様にグロテスクであったり、単なる模様の類や仏画に走ったもの等で、エネルギーや明るさや自由を感じないものばかりで、ただひたすら個人的内面に力なく沈潜して行くようなものばかりだったように感じた。 . . . 本文を読む
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