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竹内一郎・著“見抜く力―結果を出す人はどこを見ているか”を読んで

今回は久しぶりの“書棚”投稿とし、竹内一郎・著“見抜く力”を取り上げたい。“見抜く力”というか本来は“「人を」見抜く力”が欲しかったのだが、先ずはその初歩からとして読んでみた。というのは、審査の仕事で相手かまわずおしゃべりしての失敗が多いので、“「人を」見抜く力”が乏しいのが原因だと思い、何らかの対策のヒントが欲しかったのだ。 著者は、禅語の紹介から始めている。それは“遍界曽て蔵さず(へんかいかつてかくさず)”であり、“世界のすべてはあるがままに存在し、何も隠してはいない。真実はそもそも隠れていないと言う意味だ”という。そして“コミュニケーションといえば、「発信」が大事と思っている人が多い”が、実は“「発信」の何倍も「受信」が大切だと考える”と指摘している。“受信力は発信力の源である。そして、「受信と発信のキャッチボール」こそがコミュニケーションである”。と言っている。受信と発信の“トライ&エラーを繰り返すことで、総合的に「見抜く力」は養われていくのではないか。一朝一夕で身に付く力ではない。近道はないように思う。”と言っている。 読み終わって、残念ながら様々な事例の羅列だった。今一歩の系統化、総括化、抽象化が求められる。“見抜く力”とは、結局人間力の総合なので、そうならざるを得ないのかも知れない。だが取分け“受信力”が大切とのことのようだ。そしてそれは“一朝一夕で身に付く力ではない。近道はない”と言うのだ。 . . . 本文を読む
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