健康塾通信

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毛管運動のすすめ

2008年01月12日 19時01分39秒 | Weblog
前回のブログで霜柱の写真を載せました。

霜柱は地中の深いところからの水分を吸い上げて、地中で出来た氷をドンドン押し上げて成長し、地表に氷の柱となってニョッキリ現れます。
この現象は「毛細管現象」とか「毛管現象」と呼ばれ、何かの液体に細い管を垂直に立てると、液体が管の中を上昇することをいい、管は細いほど中の液面が上昇するのです。

近頃はコンクリートの道が増えたせいで都会ではめったに見かけなくなりましたが、霜柱は畑や赤土など柔らかい土の上にできやすいとうことで、私のまわりにはまだそういう環境が残されていて、寒い朝いい出会いをしました。 

ところで今回はこの霜柱の「毛管現象」と同じように太い血管から手足の末端の毛細血管に血液を送る『毛管運動』をご紹介いたします。

この運動は西式健康法の中の「六大法則」にある一つで、西勝造先生が1927年に「医学の革命」として唱えたものです。
六大法則は「心身の細胞組織を均整にするならば、心身自ら平衡状態が保たれるようになり、無病息災となる」と言う考えをもとに考案された運動法則です。  

以下の6つが「六大法則」で2つのもっとも基本的な生活様式と4つの運動法が西式健康法です。  
①平床(へいしょう)
②硬枕(こうちん)
③金魚運動(きんぎょうんどう)
④毛管運動(もうかんうんどう)
⑤合掌合蹠法(がっしょうがっせきほう)
⑥背腹運動(はいふくうんどう)
 
では、さっそくこの運動の方法ですが、ゴキブリ運動とよんで行っている方もいるかもしれません。

まず平床に仰向けになり首に硬枕を当て、両手・両足を肩幅くらいに開いてまっすぐ天井に向けて上げます。
足首を曲げて(アキレス腱をのばし)、足の裏が水平になるように上に向けます。この状態で、手と足を細かく振動させるのです。
1.2分持続することで手足末端がジンジンとしてきます。

全身に張り巡らされた毛細血管の70%が集まっている手と脚を上に上げて小さく振動させることで、毛細血管の働きを高め血液循環やリンパの流れをよくし、疲労回復や各種疾患の予防回復に役立ちます。

西先生は「本運動法は、血液循環の源動力が全身の毛細管網に所在するという新しい理論に立っている点、また動静脈吻含管(グローミュー)の働きを促すという点において重要な意義をもっている。」と提唱されています。

お休み前にこの運動で全身リラックス!疲れも取れてやすらかな睡眠が体験できるでしょう。

さあ、場所もとらずわずかな時間で出来るこの運動を皆様の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

きっと大地から湧き出たような霜柱の力強さを、毛管運動の効果に見つけることが出来ると思います。