アメリカでは以前から導入されていた「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン」。
ようやく今シーズン(2024/2025)から日本でも接種できるようになりました。
今までも志ある小児科医たちが輸入して接種してきた実績もあります。
実際のワクチン製剤を見てみると…
注射器に入ってます。
が、針がありません。
当院でも希望者に接種をはじめていますが、
身構えていた子どもたちも、
鼻の穴に注射器の先を入れてシュッ、シュッと噴霧するだけなので、
「え、もう終わり?」
という反応です。
フルミスト®の基本情報を列挙します;
対象: 2歳以上、19歳未満
用量: 0.2ml(各鼻腔内に0.1mlずつ)を鼻腔内に噴霧
1シーズンに1回のみ
接種間隔:他のワクチンの接種間隔制限なし、同時接種も可
副反応: 鼻漏・鼻閉(59.2%)、咳嗽、咽頭痛など
その他: 免疫不全者や妊婦、その他リスクのある例は禁忌
…ん?生ワクチンなのに、他ワクチンとの接種間隔に制限なし?
と一旦は疑問に思いましたが、これは投与経路が異なるからと理解できます。
<参考>
▢ 経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方 ~医療機関の皆様へ~(2024.9.4:日本小児科学会)