NHKラジオ第一放送で平日朝放送している健康ライフから、気になった文言をメモしておきます。
□ 10月23日(月)「感染症の代表、風邪とは何か」
・風邪とはウイルスによる一過性の感染症。ウイルスの種類は複数ある。
・風邪の症状はウイルスの種類によってあまり変わらない(ホント?)。
・鼻水から始まり、数日経つと痰が絡んで咳が始まり、その後咳が残りつつ1〜2週間で治っていく。
・風邪のウイルスはどこにいるか? ・・・人間が持っている。
・感染しても症状が出ない人が一定の割合で存在する(不顕性感染)。症状の出る人と出ない人の違いは現在でも解明されていない。
・風邪薬は症状を和らげる対症療法なので、早く治るわけではない。これは市販薬でも処方薬でも変わらない。
・抗生物質(=抗菌薬)は細菌をやっつける薬でありウイルスには効かない。つまり風邪には抗生物質は効かない。
・ではなぜ抗生物質が処方されるのか? ・・・例えば風邪の合併症である副鼻腔炎の予防として・・・しかしこの場合1万人に処方してやっと1人予防できるレベルであり効率が悪く、デメリット(抗生物質の副作用や耐性菌問題)も考えると正しい医療とは言えない。
□ 10月24日(火)「インフルエンザの診断と薬」
・迅速診断キットの正確性・・・発症して間もなく(1日くらい)は陰性に出やすく、陽性でも疑陽性があるので100%インフルエンザと言い切れない。症状・状況から疑われる例に施行すべき検査であり、医師の判断を補助する検査と位置づけるべき。
・抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に開始しないと効かない。使用すると本来の自然経過より半日〜1日短くなる。内服薬では下痢の副作用が目立つ。これらを天秤にかけて使用の有無を考える。
・流行を抑えるためにはワクチンによる予防が有効である。
・インフルエンザにかかったら被害者であるが、同時に加害者になる可能性があるので広げない努力をすべき(会社はしっかり休む)。
□ 10月25日(水)「手洗い・マスクの有効性」
・手洗いの効果 ・・・手洗いが風邪の流行を抑制するという科学的なデータはない。病院内で耐性菌の広がりを抑えるデータはある。
・外科医の手術前の手洗いが必要? ・・・強くこすりすぎると皮膚が傷ついて菌が居座る可能性があるので、最近は少しゆるくなった。
・手洗いのコツ:指の間、指先、親指を忘れがち。手首まで洗いましょう。
・マスクの有効性 ・・・感染症にかかった患者さんがすると他の人に広げない。健常者がマスクをすることで風邪をもらわないかどうかはまだ確定的なデータはない(理論的に予想されるが)。
・マスクの正しい付け方:鼻を出していると鼻粘膜から感染するので、鼻からあごまでしっかり覆うよう装着する。
・マスクは毎日取り替えべきか? ・・・医療従事者はインフルエンザの患者さんに接するたびにマスクを交換する(ホント?)。一般の方は、明らかにマスクが汚れたと思われる際には交換すべき。その機会がなければ毎日交換でOK。
□ 10月26日(木)「ワクチンを打つ」
・「ヒトは一度感染症にかかると同じウイルスには感染しない」という免疫システムを利用し、症状が出ない程度に弱毒化したウイルスを接種して感染させて免疫を誘導する医療である。
・定期接種と任意接種の違い:その感染症が社会に与えるインパクトを勘案して国が接種が必要と判断したものが定期接種。
・ワクチンの副反応:接種後の頭痛、皮膚の発赤腫脹、微熱などは免疫反応が起こっている証拠なので仕方がない。まれながら蕁麻疹などのアレルギー、下痢、呼吸困難などが起こることがあるので接種後は医療機関で様子を見ることが必要。
・集団免疫:多くの人がワクチンを接種することによりその感染症の流行が抑えられ撲滅ができる。また、免疫機能の弱いヒトを守ることができる。
□ 10月27日(金)「輸入感染症を防ぐ」
・デング熱、ジカ熱は現時点では日本での流行を認めていない。
・2014年に日本国内の代々木公園でデング熱が流行(患者数160人)。
・エボラ出血熱:2013/14の西アフリカでの流行は制圧された。
・MARS(中東呼吸器症候群):もともとはラクダが持っているウイルスなので無くなることはないだろう。
・感染経路は食べ物(とくに火を通していないサラダやカットフルーツ)。加熱した料理、ミネラルウォーターを利用する。
・海外で蚊に刺されないことが大切。旅行前にはワクチン接種を検討。A型ワクチンや破傷風。
・帰国後に体調が悪いときは医療機関受診の際に「外国へ行ってました」と申告すべし。
□ 10月23日(月)「感染症の代表、風邪とは何か」
・風邪とはウイルスによる一過性の感染症。ウイルスの種類は複数ある。
・風邪の症状はウイルスの種類によってあまり変わらない(ホント?)。
・鼻水から始まり、数日経つと痰が絡んで咳が始まり、その後咳が残りつつ1〜2週間で治っていく。
・風邪のウイルスはどこにいるか? ・・・人間が持っている。
・感染しても症状が出ない人が一定の割合で存在する(不顕性感染)。症状の出る人と出ない人の違いは現在でも解明されていない。
・風邪薬は症状を和らげる対症療法なので、早く治るわけではない。これは市販薬でも処方薬でも変わらない。
・抗生物質(=抗菌薬)は細菌をやっつける薬でありウイルスには効かない。つまり風邪には抗生物質は効かない。
・ではなぜ抗生物質が処方されるのか? ・・・例えば風邪の合併症である副鼻腔炎の予防として・・・しかしこの場合1万人に処方してやっと1人予防できるレベルであり効率が悪く、デメリット(抗生物質の副作用や耐性菌問題)も考えると正しい医療とは言えない。
□ 10月24日(火)「インフルエンザの診断と薬」
・迅速診断キットの正確性・・・発症して間もなく(1日くらい)は陰性に出やすく、陽性でも疑陽性があるので100%インフルエンザと言い切れない。症状・状況から疑われる例に施行すべき検査であり、医師の判断を補助する検査と位置づけるべき。
・抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に開始しないと効かない。使用すると本来の自然経過より半日〜1日短くなる。内服薬では下痢の副作用が目立つ。これらを天秤にかけて使用の有無を考える。
・流行を抑えるためにはワクチンによる予防が有効である。
・インフルエンザにかかったら被害者であるが、同時に加害者になる可能性があるので広げない努力をすべき(会社はしっかり休む)。
□ 10月25日(水)「手洗い・マスクの有効性」
・手洗いの効果 ・・・手洗いが風邪の流行を抑制するという科学的なデータはない。病院内で耐性菌の広がりを抑えるデータはある。
・外科医の手術前の手洗いが必要? ・・・強くこすりすぎると皮膚が傷ついて菌が居座る可能性があるので、最近は少しゆるくなった。
・手洗いのコツ:指の間、指先、親指を忘れがち。手首まで洗いましょう。
・マスクの有効性 ・・・感染症にかかった患者さんがすると他の人に広げない。健常者がマスクをすることで風邪をもらわないかどうかはまだ確定的なデータはない(理論的に予想されるが)。
・マスクの正しい付け方:鼻を出していると鼻粘膜から感染するので、鼻からあごまでしっかり覆うよう装着する。
・マスクは毎日取り替えべきか? ・・・医療従事者はインフルエンザの患者さんに接するたびにマスクを交換する(ホント?)。一般の方は、明らかにマスクが汚れたと思われる際には交換すべき。その機会がなければ毎日交換でOK。
□ 10月26日(木)「ワクチンを打つ」
・「ヒトは一度感染症にかかると同じウイルスには感染しない」という免疫システムを利用し、症状が出ない程度に弱毒化したウイルスを接種して感染させて免疫を誘導する医療である。
・定期接種と任意接種の違い:その感染症が社会に与えるインパクトを勘案して国が接種が必要と判断したものが定期接種。
・ワクチンの副反応:接種後の頭痛、皮膚の発赤腫脹、微熱などは免疫反応が起こっている証拠なので仕方がない。まれながら蕁麻疹などのアレルギー、下痢、呼吸困難などが起こることがあるので接種後は医療機関で様子を見ることが必要。
・集団免疫:多くの人がワクチンを接種することによりその感染症の流行が抑えられ撲滅ができる。また、免疫機能の弱いヒトを守ることができる。
□ 10月27日(金)「輸入感染症を防ぐ」
・デング熱、ジカ熱は現時点では日本での流行を認めていない。
・2014年に日本国内の代々木公園でデング熱が流行(患者数160人)。
・エボラ出血熱:2013/14の西アフリカでの流行は制圧された。
・MARS(中東呼吸器症候群):もともとはラクダが持っているウイルスなので無くなることはないだろう。
・感染経路は食べ物(とくに火を通していないサラダやカットフルーツ)。加熱した料理、ミネラルウォーターを利用する。
・海外で蚊に刺されないことが大切。旅行前にはワクチン接種を検討。A型ワクチンや破傷風。
・帰国後に体調が悪いときは医療機関受診の際に「外国へ行ってました」と申告すべし。