かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

オリンピックで君が代を聴くことができてよかった。

2006-02-25 22:14:23 | Weblog
 昨日は仕事で少しばかり遠出をしていたのですが、昨今の体調を鑑み、移動中の悪化を防ぐため、「車酔い止め薬」なるものを呑んでみましたところ、これがやたらよく効きまして、ほとんど昨日から24時間昏々と眠り続けてしまいました。一応処方箋通り呑んでみたのですが、普段呑みつけない薬というのは、量も考えないといけません。眠くなるとは聞いておりましたが、かくも強烈な眠り薬になるとは正直思っておりませんでした。もちろん薬の影響だけではなく、昨日早朝に行われたオリンピック女子フィギュアをテレビで見ていて、寝不足だったせいもあるでしょう。おかげで今日一日布団の中で惰眠をむさぼってしまいましたが、昨日の荒川静香の金メダルはそれくらいの価値は十分にあったと思います。
 ああいった大舞台でほぼミスなく、自分の演技をできるというのは、月並みな言い方になりますけど、やはりすごいことだと思います。ましてや並み居る日本勢がことごとく敗れ去り、ここまでだれも表彰台に上がることができなかったオリンピックで、「メダル確実!」とかけられた期待は、普通想像を絶する重荷になっていたはずです。現にメダルを争ったアメリカのコーエンやロシアのスルツカヤが次々とジャンプの着地に失敗して転倒するミスを見せていたことをみても、その緊張たるやすさまじいものがあったことでしょう。それでもあれだけ派手なミスをしても、ほぼノーミスだった村主章枝を抑えて銀、銅を確保したのですから本当にたいした人達です。私などはコーエンが転倒するまで、表現力では荒川静香より一枚上だ、と、感嘆しながら「金はもって行かれたな」とうなっていたくらいでした。
 さて、このオリンピックでは、各競技とも結局前回活躍したベテランに続く人材を育てられないでいる、という、日本社会全体に通じる問題点が露出したように感じられました。オリンピック、あるいはアマチュアスポーツというものをどうとらえるか、という点で、各国ともそれぞれ思惑や国民の思い入れなどに違いがあるのは当然だと思いますが、我が国としては、なんとかもう少し国を挙げてその振興に力を入れることはできないものでしょうか? 愛国心をこれからの教育などで重視していく方針をとろうというのでしたら、ああいう大きな大会で君が代が静かに流れる様子というのは、なかなか普段は味わえない感慨を国民全体に与えることができる、強力な教育的効果を持つと思うのですが。

コメント
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