かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

女性天皇制に対する現時点における素直な一言。

2006-02-08 21:32:41 | Weblog
 朝は比較的暖かかったように感じたのですが、10時過ぎくらいから一天にわかにかき曇り、牡丹雪が一面を覆うほどに降り始めて、一時は見渡す限り白くなってしまいました。その後も断続的に雪が降り続いたのですが、幸い気温はやっぱり高めなのか、結局帰る頃にはすっかり溶けてしまいました。もっとも、今夜から明日朝にかけても降るらしいですし、寒気団が南下してきてぐっと冷え込んでくるそうなので、明日朝はかなり厳しいかも知れません。週間予報では週末から暖かくなるような気配ですので、今が我慢のしどころかも知れませんね。
 
 秋篠宮紀子様ご懐妊の一報で、皇室典範改正の機運が一気に慎重な方へ荷重が移りましたね。私は以前男系が途絶えようが構わないのではないか、という考えだったのですが、最近は少しそれが揺らいできておりましたので、現状の拙速に改正を進める勢いへブレーキがかかったのは喜ばしいと思います。これでもう少し自分の考えや気持ちを整理する時間が出来たからです。
 何で揺らいだかというと、結局国民の天皇家に対する敬愛の念が何に由来するか、は、理屈で割り切れる問題ではない、という意見を耳にしたからです。雑然と好き勝手に蠢く大衆をその姿だけでしんと静まりかえらせることが出来るのは、我が国では天皇家だけだろうと言うのですね。その冒しがたく、日本人ならばその御前では態度を改めずにはおられない存在感。理由はどうあれ、色々無理難題を解決しつつ男系をここまで守り続けてきた事それ自体にこそ、そんな畏敬を醸し出させる「何か」があるのではないか、という言葉には、ミトコンドリアDNAの継承などという話よりも、余程人を慎重にさせる重みが感じられます。そしてもしその継続がとぎれたとき、天皇陛下を我が国の象徴として変わりなく仰ぎ見ることが出来るかどうか。私は可能だと考えていたのですが、この意見を聞いてから、ひょっとしたらそう単純に割り切れるものではないのかも、と思い直すようになりました。これがもし女系になったことでこれまでと同じように恭しさを覚えられなくなったとしたら、今急いで変えてしまうのは明らかに間違いだと思うわけです。理屈にこだわる立場にしても、女系天皇でこれまで通り国民の象徴としてやっていけると言う確証が持てない限り、あっさり変えたらいいとは言えないと思うようになりました。
 まあ単純に結論を先延ばししただけ、という気もなきにしもあらずですが、せっかく時間的猶予が生まれたのですから、今更ではありますが、ここは一つ本気で日本国にとって天皇制とはどういうものなのか、男系を護る価値があるのか、護るとすれば具体的にはどうしたらいいのか、などなどをじっくり考えてみるべきだろうと思いました。

コメント
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