かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

また昭和が一つ遠くなりました。

2006-02-09 21:51:01 | Weblog
 昨日の予想通り今朝の通勤は雪を踏んで行くことになりました。幸か不幸か凍てつく寒さはなく、アスファルトは大抵露出していてほとんどの道は危なげなく走ることが出来ましたが、泥のシャーベットと化した所はあちこちありましたし、いつも一番凍るところはやっぱり真っ白のままだったので、結局心臓を縮み上がらせながらの通勤と相成りました。
まあ無事たどり着けましたので良かったですが、仕事に行くだけでこうも緊張を強いられるのは困りものです。

 さて、今日の夕刊を見ていますと、なんと、伊福部昭の訃報が掲載されているではありませんか。いい加減相当なお年だとは思っておりましたが、享年91才だったとは存じませんでした。まさに大往生、心よりご冥福をお祈り申し上げたいと存じます。
 私が伊福部昭の名を覚えたのは、多分四半世紀前のことでしょうか。当時何度目かの「ゴジラ」ブームがあって、大阪の煤けた映画館がオールナイトでゴジラ映画を上映したりして、私は友人と連れ立ち足繁くそういう上映会に通っておりました。「ゴジラ」「ラドン」「モスラ」や「地球防衛軍」「宇宙大戦争」「妖星ゴラス」「海底軍艦」等々の映画に、本多猪四郎や円谷英二と並んでクレジットに必ず名前を連ねていたのを、その勇壮な音楽と共に目に焼き付けていたわけです。もちろん東宝だけじゃなくて「大魔神」とか「釈迦」などの大映製作映画の音楽なども忘れられません。
 でも、こんなにも慣れ親しんだ伊福部昭の音楽ですけど、映画音楽以外のものを聞いた記憶がほとんどないのです。たしか一度何かの演奏会にオーケストラで演奏していたのを聞いた事があったんですが、当時は伊福部=日本特撮映画の音楽、という図式が頭の中で固まっていたため、今ひとつなじめないというか、困惑したまま聞いていた記憶があります。もちろん今、その音楽を思い出そうとしても、一音も頭に響いてはきません。
 この機会に一度音楽家伊福部昭としてその作品を聞いてみたいと思ったりもしたのですが、さて、今でも手に入れたり出来るものでしょうか?

コメント
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