いよいよ冬季五輪が始まりますね。かなうことならリアルタイムで観たいところですが、私の生活時間とは根本的に異なる時間帯で行われる以上、それはあきらめるしかないようです。まあ気になる競技は録画しておくべきなのでしょうね。冬の五輪は結構好きな競技ばっかりなので目移りするのですが、とりあえずジャンプは押さえておくのを忘れないようにいたしましょう。
さて、今日はたまたま観たテレビ番組で気になることがあったので一言残しておきましょう。とあるクイズ番組で、ユダヤ教徒が戒律で食べてはいけないものが入っていないことを証明するための仕事をしている人の紹介がありました。世界中を回ってユダヤ教徒が安心して口にできる食品を認証しているそうで、醤油とか抹茶とかたくあんといった和の食材も100点以上認証を受け、OKマークなる認証表示を許されているということでした。なるほど、世の中にはいろいろな仕事があるもので、現代のほとんどの日本人のように食べるものにタブーのない人間には判らないことがあるものだと感心いたしましたが、そのお話の中で、ユダヤ教の戒律で自然由来でない添加物も入っていては駄目と言うことで厳しいチェックが行われており、そのために安全な自然食品として、ユダヤ教徒以外の人でもOKマークを信頼して買い物をしているという紹介がありました。何度か、「危険な食品添加物」というようなフレーズも入っていて、ユダヤ教のOKマークは安全安心のお墨付きのように紹介していたように聞こえました。
ところで食品添加物って、キケン物なのでしょうか?
ユダヤ教徒の方が、戒律を守るために食品添加物を摂取しないのは結構だと思いますし、自然食品愛好家の方がユダヤ教徒に習った食生活を送られるのも自由だと思います。でも、こうもおおっぴらに天下の公器が食品衛生法で認可されている多くの食品添加物を危険物扱いし、自然物こそ安全と喧伝するのはおかしいのではないでしょうか? 自然物に安心感を覚えるのは幻想に過ぎないと私などは思うのですが、それが個人レベルの話ならどうぞお好きに、ということですみます。でも多くの人が視聴する時間帯に人気番組でそういうことを堂々公言するのは、誤った印象を視聴者に植え付ける、あまりに一方的で無責任な行為だと思います。
確かに昔は危険な食品添加物があったようですし、様々な食品添加物で安全性が評価され、発ガン性を疑われるものなどがいくつも使用禁止になってきた歴史があります。今、使用が認められている食品添加物というのは、そういう評価を受けて一定の安全性が確かめられたものであるはずです。逆に野菜や果物、肉や魚、穀物や豆類など、日常食べている天然物は、莫大な費用と時間が必要な安全性評価をいちいち行っているわけではありません。これまで永年月食べてきて問題が表面化していないからとりあえず安全と見なしているだけで、もし食品添加物並みの評価基準で検査したら、かえって危ないものがたくさん出てくる可能性もあるのです。それに、人生50年の時代なら、仮にそんな危険性があったとしてもそれで体がおかしくなる前に寿命を迎えていたのかもしれませんが、今や80年に達する今日では、かつてはなんの問題もなかったものでさえ、危険物となっている可能性だってあるのです。例えば油なんてものは、現代日本人にとっては明らかに毒物と認定しても言い過ぎとはいえないレベルになってきていると思えます。その点、食品添加物は一定水準の安全性が担保されており、確率的に安全度を評価することができます。安全かどうか調べてないから不明なものと、安全性や危険性が明らかになっているものとどちらが本当に安心できるものかどうか、言うまでもないことだと思うのですが、マスコミの方には全く理解されていないようです。
さて、今日はたまたま観たテレビ番組で気になることがあったので一言残しておきましょう。とあるクイズ番組で、ユダヤ教徒が戒律で食べてはいけないものが入っていないことを証明するための仕事をしている人の紹介がありました。世界中を回ってユダヤ教徒が安心して口にできる食品を認証しているそうで、醤油とか抹茶とかたくあんといった和の食材も100点以上認証を受け、OKマークなる認証表示を許されているということでした。なるほど、世の中にはいろいろな仕事があるもので、現代のほとんどの日本人のように食べるものにタブーのない人間には判らないことがあるものだと感心いたしましたが、そのお話の中で、ユダヤ教の戒律で自然由来でない添加物も入っていては駄目と言うことで厳しいチェックが行われており、そのために安全な自然食品として、ユダヤ教徒以外の人でもOKマークを信頼して買い物をしているという紹介がありました。何度か、「危険な食品添加物」というようなフレーズも入っていて、ユダヤ教のOKマークは安全安心のお墨付きのように紹介していたように聞こえました。
ところで食品添加物って、キケン物なのでしょうか?
ユダヤ教徒の方が、戒律を守るために食品添加物を摂取しないのは結構だと思いますし、自然食品愛好家の方がユダヤ教徒に習った食生活を送られるのも自由だと思います。でも、こうもおおっぴらに天下の公器が食品衛生法で認可されている多くの食品添加物を危険物扱いし、自然物こそ安全と喧伝するのはおかしいのではないでしょうか? 自然物に安心感を覚えるのは幻想に過ぎないと私などは思うのですが、それが個人レベルの話ならどうぞお好きに、ということですみます。でも多くの人が視聴する時間帯に人気番組でそういうことを堂々公言するのは、誤った印象を視聴者に植え付ける、あまりに一方的で無責任な行為だと思います。
確かに昔は危険な食品添加物があったようですし、様々な食品添加物で安全性が評価され、発ガン性を疑われるものなどがいくつも使用禁止になってきた歴史があります。今、使用が認められている食品添加物というのは、そういう評価を受けて一定の安全性が確かめられたものであるはずです。逆に野菜や果物、肉や魚、穀物や豆類など、日常食べている天然物は、莫大な費用と時間が必要な安全性評価をいちいち行っているわけではありません。これまで永年月食べてきて問題が表面化していないからとりあえず安全と見なしているだけで、もし食品添加物並みの評価基準で検査したら、かえって危ないものがたくさん出てくる可能性もあるのです。それに、人生50年の時代なら、仮にそんな危険性があったとしてもそれで体がおかしくなる前に寿命を迎えていたのかもしれませんが、今や80年に達する今日では、かつてはなんの問題もなかったものでさえ、危険物となっている可能性だってあるのです。例えば油なんてものは、現代日本人にとっては明らかに毒物と認定しても言い過ぎとはいえないレベルになってきていると思えます。その点、食品添加物は一定水準の安全性が担保されており、確率的に安全度を評価することができます。安全かどうか調べてないから不明なものと、安全性や危険性が明らかになっているものとどちらが本当に安心できるものかどうか、言うまでもないことだと思うのですが、マスコミの方には全く理解されていないようです。