かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

近い将来、「夢」で見た内容を記録・再生できるように、本当になるかもしれません。

2008-12-11 22:18:47 | 夢、易占
 このところ、あまり夢を見ることもないまま、多分正しく言うなら記憶することも無いまま目覚めることが多かったのですが、最近になって、また夢を見ることが増えてきました。何か、一定の周期というか、波のようなものがあるのかもしれません。今朝の夢は、九州・鹿児島の海にいて、海上遥か彼方に見える桜島が噴火する、というものでした。桜島が遠望できる海岸は、私の父の故郷で、私もン十年前の幼少時にはよく遊びに行った所ですが、その本来なら何も無い砂浜のはずのところに、大きなブルーシート製のテントが張ってあり、私はひざまで温かい海水に漬けながら、そのブルーシートの屋根の下にいます。すると、向こうの桜島、と夢の中で思い込んでいる小さな島が突然爆発し、絵に描いたようなきのこ雲を空に上げたと思うや、軽石やら紙の燃えカスみたいなものが次々と飛んできて、雨だれの音のようにブルーシートに当たるのを聞く、というものでした。色々と隠喩にあふれているみたいな夢でしたが、不安も恐怖も無く、結構心地よい夢だったので、特に凶夢ということもない、と思っていたりします。
 とまあ、書いてしまうとばかばかしい限りの想像するのも難しそうな映像ですが、近い将来、そういったものをはっきり映像として見られるようになるかもしれない、という研究が進んでいます。
 京都府精華町の関西学研都市にある国際電気通信基礎技術研究所の研究チームが、人の視覚情報を司る脳活動を、核磁気共鳴画像装置で読み取り、コンピューターで画像として再現することに初めて成功したとのことです。視覚情報は、大脳の後ろにある視覚野という領域で処理されますが、複数の単純な記号や文字を見ている被験者の視覚野の血流を計測し、記号によって変化する微妙な違いを見分けることで、実際に被験者が見ている映像と同じ記号や文字を、コンピューターで映像化する、ということだそうです。実際に記号などを見ずに、頭の中でその記号を想像した場合でもかなりの高率で再現できたそうで、研究者は、「夢を読み取って画像化することも、荒唐無稽なことではない。医療での患者の心理状態の把握、新たな芸術や情報伝達の手段などに応用できるかもしれない」と話しているとのこと。
 これまで、どんなに色鮮やかで具体的で実体験とまるで変わりないほどの現実感を持った夢を見ても、文章にしたり絵で描いたりして間接的に表現するしかなかった夢が、この種の研究の末に、未来のネコ型ロボットのポケットから出る便利な機械のごとく生々しい映像として残せるようになる日が、本当に来るのかもしれません。いえ、研究者がそれを本気で望み、努力を続ければ、いつかきっと確実にかなう日が来るでしょう。その日に備えて、色々と見たいと思う夢を自在に見られるように、我々は鍛錬に励まないといけないのかもしれませんね。


コメント (2)
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