結局のところ、昨日の自主的な抑制が効いたのか、あるいは飲んだお酒が良かったのか、今朝の目覚めは特に頭痛とかむかつきとかとは縁無く、いたって平静に起きることができました。2日連続忘年会、というのはこれまでついぞ無かったことでしたが、これからトウがたって何かと権限なりお付き合いする範囲なりが広がっていくとともに、そんな機会が増えてくるのかもしれません。
さて、そんな健やかな眠りのおかげか、中々スペクタクルな夢を見ましたので、それを記録しておきましょう。
夜。私は一人、人気の無い寂しい田舎道を歩いておりました。いつも通勤で走っている山の中の、大手私鉄のとある無人駅がある近く。街灯が数十メートルおきにぽつん、ぽつんと立っているだけの、車一台何とか通れるくらいの道の左端を、とぼとぼ、というのがぴったりな感じで歩いています。空はモヤのような低い雲に薄く覆われ、月や星は見えません。
と、何気なく右手の空を見上げると、ジェット旅客機の黒々としたシルエットが、至近距離をゆっくり飛んでいくのが見えました。翼端灯や、主翼下のエンジンの火などの明かりは一切無く、ただ真っ黒な影絵のような姿が、ゆっくりと雲の中に見え隠れしながら、低い山並みの上を飛んでいます。エンジンの配置などから、多分B767型機だろうな、伊丹空港に降りるために、この辺まで旋回しているんだろうか? それにしても、いくらなんでも低すぎるな、と思って眺めていると、その飛行機が左右に大きく揺れ、左主翼が三分の1ほど折れて無くなっているのが垣間見えました。あれは落ちる! と戦慄している間に、飛行機は見る見る高度を下げ、やがて、向こうの田んぼの上辺りに機首を突っ込むようにして墜落、ぐるん! と機体が棒立ちにひっくり返りながら、突然火を噴いて爆発しました。胴体が輪切りにしたみたいにバラバラに吹っ飛び、私の足元まで部品の類が飛んできます。これは一大事だ! ととにかく携帯を取り出したところで、はた、と私は手を止めました。これは実は現実ではなく、夢なのではないだろうか? 以前にも夢で飛行機が墜落するのを見た気がしますし、そうそうそんな大事故の現場に居合わせるようなことがあろうとも思えません。そこで私は、これが夢であるかどうかを自身に確かめ、夢でないことを確信したところで、ようやく、大事件に遭遇した興奮と驚きに、全身が奮い立つのを覚えました。とにかく写真を、と携帯のカメラで2,3枚撮影し、ついで110番に電話して、ジェット旅客機が目の前で墜落したこと、場所は○○駅と△△駅の間の山の中、としどろもどろになりながら告げましたが、電話口に出た担当の人は、中々信じてくれません。あげくに、「情報として参考にならないから、採用しない」と告げられるに及んで、私は猛然と抗議し、何とかここが墜落現場であることを認めて貰いました。電話の背後で旧にあわただしい動きがあり、私は、どうやらようやく旅客機の事故のことが伝わったのだなと理解しました。
・・・さて、結局これ、もちろんの事ながら夢だったのですが、とてつもなくリアルな夢で、目覚めた直後まで、それが現実に起こった事故であることを全く疑っておりませんでした。何より、夢の中で、これが夢かどうか自分自身に問いかけているのですから、普通だったらこれで気が付いて、上手くいけば明晰夢に移行できたはずなのですが、全く疑うことも無いまま、大スペクタクルに呑み込まれていました。
飛行機とか事故とか爆発とか、色々と夢独特の隠喩がありそうな感じですが、何よりもあの臨場感あふれる現実感があまりに鮮烈で、しばらく、ひょっとして予知だったりしないだろうか、などと寝ぼけ眼で半分真剣に悩んでおりました。
さて、そんな健やかな眠りのおかげか、中々スペクタクルな夢を見ましたので、それを記録しておきましょう。
夜。私は一人、人気の無い寂しい田舎道を歩いておりました。いつも通勤で走っている山の中の、大手私鉄のとある無人駅がある近く。街灯が数十メートルおきにぽつん、ぽつんと立っているだけの、車一台何とか通れるくらいの道の左端を、とぼとぼ、というのがぴったりな感じで歩いています。空はモヤのような低い雲に薄く覆われ、月や星は見えません。
と、何気なく右手の空を見上げると、ジェット旅客機の黒々としたシルエットが、至近距離をゆっくり飛んでいくのが見えました。翼端灯や、主翼下のエンジンの火などの明かりは一切無く、ただ真っ黒な影絵のような姿が、ゆっくりと雲の中に見え隠れしながら、低い山並みの上を飛んでいます。エンジンの配置などから、多分B767型機だろうな、伊丹空港に降りるために、この辺まで旋回しているんだろうか? それにしても、いくらなんでも低すぎるな、と思って眺めていると、その飛行機が左右に大きく揺れ、左主翼が三分の1ほど折れて無くなっているのが垣間見えました。あれは落ちる! と戦慄している間に、飛行機は見る見る高度を下げ、やがて、向こうの田んぼの上辺りに機首を突っ込むようにして墜落、ぐるん! と機体が棒立ちにひっくり返りながら、突然火を噴いて爆発しました。胴体が輪切りにしたみたいにバラバラに吹っ飛び、私の足元まで部品の類が飛んできます。これは一大事だ! ととにかく携帯を取り出したところで、はた、と私は手を止めました。これは実は現実ではなく、夢なのではないだろうか? 以前にも夢で飛行機が墜落するのを見た気がしますし、そうそうそんな大事故の現場に居合わせるようなことがあろうとも思えません。そこで私は、これが夢であるかどうかを自身に確かめ、夢でないことを確信したところで、ようやく、大事件に遭遇した興奮と驚きに、全身が奮い立つのを覚えました。とにかく写真を、と携帯のカメラで2,3枚撮影し、ついで110番に電話して、ジェット旅客機が目の前で墜落したこと、場所は○○駅と△△駅の間の山の中、としどろもどろになりながら告げましたが、電話口に出た担当の人は、中々信じてくれません。あげくに、「情報として参考にならないから、採用しない」と告げられるに及んで、私は猛然と抗議し、何とかここが墜落現場であることを認めて貰いました。電話の背後で旧にあわただしい動きがあり、私は、どうやらようやく旅客機の事故のことが伝わったのだなと理解しました。
・・・さて、結局これ、もちろんの事ながら夢だったのですが、とてつもなくリアルな夢で、目覚めた直後まで、それが現実に起こった事故であることを全く疑っておりませんでした。何より、夢の中で、これが夢かどうか自分自身に問いかけているのですから、普通だったらこれで気が付いて、上手くいけば明晰夢に移行できたはずなのですが、全く疑うことも無いまま、大スペクタクルに呑み込まれていました。
飛行機とか事故とか爆発とか、色々と夢独特の隠喩がありそうな感じですが、何よりもあの臨場感あふれる現実感があまりに鮮烈で、しばらく、ひょっとして予知だったりしないだろうか、などと寝ぼけ眼で半分真剣に悩んでおりました。