スティーブ・ジョブズに比べるべくもないものではありますが、うちの古参のサボテンが一つ、枯れてしまいました。美しい金属光沢のある黄色い花を咲かせる、青王丸(ノトカクタス属)です。異変に気づいたのは2,3週間前。普段はあまり見えない、温室入り口から反対側を向いている胴体の部分に、直径5mmほどの茶色いシミが浮いているのを偶然発見しました。あれ、なんだろう? と不思議に思いつつもしばらく放置しているうちに、次に気づいたときにはそのシミがより大きく広がって、温室入り口からも目につくようになり、またその色は更に濃く、はっきりとして、明らかな異変を覚えさせるものになっておりました。既に球体を取り巻くように帯状になり、日に日にその帯が広がって、直径10センチ、高さ15センチほどになっていた球体は、瞬く間にはちきれんばかりの緑の球体から、焦げ茶にしぼんだ水簿らしい姿へと変化して、もはや手の施しようもない状態になりました。小型プランターに寄せ植えしていたうちの一番端に植えていたため、他に移るようなことがあっては大変、と、その枯れた株を引き抜きましたが、未だに原因が判りません。私はてっきり根腐れを起こしたのか、と思っていたのですが、抜いたサボテンを見るかぎり、根が腐っているようには見えません。萎んだ球体も固く縮こまっていて、腐って溶けたような印象は全くありませんでした。病気か、はたまた生理的な何かか、今は他のサボテンに伝染しないのを祈るばかりですが、しばらく様子をみるよりありません。
それにしても、恐らく10年近くだと思いますが、ずっと育ててきたものが見るも無残に枯れてしまうというのは見ていてつらいものです。数年前にうっかり日焼けさせて大分こじれさせた時にはもうダメか、と思いましたが、その後元気を取り戻し、ここ3年程は見事な大輪の花を毎年2輪づつくらい増やしながら咲いておりました。更にその華やかさがどれほど進化するのか、毎年楽しみにしていたのですが、それもこれでおしまいです。
ただ、不幸中の幸いというか、この青王丸は自家受精する珍しいサボテンで、多量の種をこれまでにも残して行きました。あんまりきちんと管理しなかったのでちゃんと育ったのはほとんど無いのですが、昨年花を着けた3年目の株が1つと、2年目の小さな奴が2つすくすくと育っています。更に、抜いた株の根元に2つ、子吹きした分身が隠れていました。一つは前々から見つけていたのですが、更に一つ今回発見できたわけです。これら子孫たちが親の華麗さを身につけるまでにはまだ数年かかりますが、今度は枯らすこと無く、絢爛豪華に温室を飾ってくれるまで大事に育てたいと改めて思いました。
それにしても、恐らく10年近くだと思いますが、ずっと育ててきたものが見るも無残に枯れてしまうというのは見ていてつらいものです。数年前にうっかり日焼けさせて大分こじれさせた時にはもうダメか、と思いましたが、その後元気を取り戻し、ここ3年程は見事な大輪の花を毎年2輪づつくらい増やしながら咲いておりました。更にその華やかさがどれほど進化するのか、毎年楽しみにしていたのですが、それもこれでおしまいです。
ただ、不幸中の幸いというか、この青王丸は自家受精する珍しいサボテンで、多量の種をこれまでにも残して行きました。あんまりきちんと管理しなかったのでちゃんと育ったのはほとんど無いのですが、昨年花を着けた3年目の株が1つと、2年目の小さな奴が2つすくすくと育っています。更に、抜いた株の根元に2つ、子吹きした分身が隠れていました。一つは前々から見つけていたのですが、更に一つ今回発見できたわけです。これら子孫たちが親の華麗さを身につけるまでにはまだ数年かかりますが、今度は枯らすこと無く、絢爛豪華に温室を飾ってくれるまで大事に育てたいと改めて思いました。