かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ナタネはヒマワリとは違う素晴らしい除染植物になりうるかどうか。

2011-10-08 23:44:20 | Weblog
 今日はよく晴れた気持の良い秋の一日でした。布団やしまい込んでいた毛布を取り出して干すことが出来たので、今夜はフカフカの布団に毛布を追加して、暖かな夜を過ごすことができそうです。イイ夢が見られると更に嬉しいですね。

 さて、農水省がナタネで放射性物質の除染を試みるのだそうです。先ごろ、ヒマワリでやって効果が殆ど無かった、という結果が出たばかりですが、ナタネはチェルノブイリの時に効果が認められたという話があるのだそうで、それを今回の福島の件で実証してみるのだとか。セシウムはナタネの種に蓄積されるそうなので、今から種を蒔いて結果が出るのは、種子ができる来春になるのでしょう。結果が出るまでまた半年の時間が必要になるわけですが、仮に上手く行ったとして、汚染地域全体にナタネを蒔いて除染できるようになるのは更にこの実験の後になるはずです。恐らく一度で片付くこともないのでしょうから、数年がかりでナタネ栽培が必要になるのでしょう。もっとも、秋蒔きよりも春蒔きの方が吸収効率がいい、という情報もあるようなので、上手く体系を組めば1年中ナタネを栽培して除染を早められるやも知れません。問題は、ナタネで結果を出しているロシアと我が国の気候や利用している品種の違いの影響でしょう。また、土壌条件によっても、吸収のされやすさが異なるのかも知れません。いずれにしてもやってみるしかないでしょう。願わくば、ヒマワリの二の舞にはならないように祈りたいと思います。
 それにしても、放射性物質は結局ナタネに移行するだけで、このナタネをまた処分する方法を考えないとなりません。汚染された稲わらが農家の手元に山のように残っていて処分したくてもできない状況が続いておりますが、稲わらに限らず、植物体というのは結構嵩張るものです。放射性物質がナタネの種子にだけ特異的に蓄積されるならそれ以外は燃やすなり堆肥にして鋤き込むなり色々処分のしようもありますが、全草に残るようなら、その濃度次第で別途処理方法をまた新たに考えないといけなくなるでしょう。
 どれだけ容量があるかは判りませんが、例えば人形峠のウラン採掘跡とかに持って行って埋めるとかできないのでしょうか? あるいは古い鉱山跡とかで受け入れることは無理があるのでしょうか? なんとか実現可能な処理方法を早急にひねり出さないと、処分できない放射性廃棄物がどんどん増えるばかりです。最悪、この際福島の事故現場周辺を最終処分地に決定して瓦礫やら何やらを集中させるのも、倫理やら何やらを横におければ、一つの手にはなると思います。政治がそこまで決断できれば、の話ですが。

コメント
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