かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

10万年前の『絵の具』って、一体誰が何のためにどこにどうやって使っていたのか、興味が尽きません。

2011-10-15 21:40:08 | Weblog
 10月もちょうど折り返し地点となった今日は、朝から部屋に篭ってひたすら冬のコミトレ用原稿の制作に着手。ようやく下書きを完成し、明日からは清書の段階に移行できるようになりました。もう少し作業を続行して、なんとか間違いなく新刊として出せるという目処が立ったら、少しずつその内容を出していきたいです。本番まで90日余り。なんとか間に合わせたいですね。

 さて、人類最古、約10万年前の『絵の具工房』とやらが南アフリカで見つかったという話を見ましたが、なんとまあそんな昔に人類は一体その「絵の具」を何に使っていたのか、実に興味深いものがあります。発見されたのは、酸化鉄と粘土などを利用した赤い顔料だそうですが、今のところ、その絵の具を用いて描かれた壁画の類は見つかっていないそうです。何か自身の体などを彩るために用いたとか、何のために、どこに使用したのかなんて、なんとも魅力的で想像力を刺激するものがあります。ひょっとしてひょっとしたら、実は全く違う目的で使われたもので、その正体は絵の具などではなく、たまたまそれが赤い色をしていただけ、という可能性もあるのかも、なんて考えてみたり、まあ、専門家がこれからも調査研究を続けるのでしょうし、いずれはその『絵の具』を用いた絵か何かが、化石などの形で発見されたりすることもあるかもしれませんから、それを期待して楽しみに待つといたしましょう。
 記録もまともにない時代のことをさかのぼって調べる仕事というのは本当にロマンを掻き立てられるものがあり、私も子供の時は考古学者になりたい、という夢を抱いたこともありましたが、世界中に数多いる学者やその玉子、好事家や趣味家などなどの中で、こういった世紀の発見をなし得るのはどれくらいの人になるのでしょうか。多分極々一握りの僅かな数なんじゃないかと想像するのですが、それでもヒトは夢に駆り立てられて、その僅かな成功の可能性にかけてみるんでしょうね。ある意味、これは究極の道楽なのかも知れません。今さら私はプロはもちろんアマチュアでもその道に進もうとは思いませんが、そういった人達が発見してきたモノを見たり話を聞いたり本を読んだり出来るのはありがたい事だと心底思います。私も、自分が携わっている分野で一つでいいから好奇心を満たすに足る素晴らしいモノを手に入れてみたいです。

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