かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

TPPとは無関係に、このままでは日本の農業は滅びの道を歩むに違いなさそうです。

2011-10-14 22:53:09 | Weblog
 昨晩から胃の調子が悪くて難儀しておりましたが、ようやく落ち着いて来ました。どうやら一昨日のお酒がよろしくなかったようです。というよりも、お酒を飲んで胃が荒れているにもかかわらず、ちゃんとメンテナンスしなかったせいなのでしょうが、ここ最近は胃薬を飲むこともなかったので、常備薬がどこに行ったか判らなくなり、しょうがない、と放置してしまったのが一番不味かったようです。外観はもちろん中身ももう若くないのですから、少しいつもと違うことをした時はしっかりケアしないといけませんね。今回はそれを改めて認識致しました。次は26日に一杯やる予定があるので、昨日今日を教訓に後に引かないように手当てしたいと思います。

 さて、TPP論議がにわかに盛んになってきておりますが、農業側から、TPPに参加したら国内の農業が壊滅する、と喧伝されていることについては、若干の疑問も感じます。そもそもTPPに参加しようがしまいが、あと10年もすれば国内の農業なんて壊滅的打撃を受けているんじゃないの? と思うのです。まあ農業と一口に言っても主食の米づくりから、野菜や果物生産、花とかタバコとかも含めて、規模も技術も市場や消費者との関わりも実に多様で一括りにはできないものがあるのですが、それらの中でも、TPP何するものぞ、と頑張ることができるものもあれば、やっぱりかなり厳しいものもあります。ただ、総じて言えるのは農業やっているヒトの年齢が他の産業に比べてかなり高めであること。これも地域や農業の分野によって若手の後継者が比較的揃っているところもあれば、もういつ消滅してもオカシクないようなところまであり、一口に言えるものでもないのですが、均してみればやっぱり高齢化は随分進んでいます。もっとも最近は農業回帰というか、会社勤めしていたヒトが定年退職を機に田舎に帰って農業をやろう、なんていう機運も出てきているようで、例えばそういうヒトが帰ってくるまで農地を維持できればなんとかなりそうな部分もあるのですが、私の知るとある果樹産地では、残念ながら定年退職して息子たちが帰ってこれるのと、親の世代が農業できなくなるほど衰弱してしまう限界とに10年ばかりタイムラグがあり、このまま行けば、息子が帰ってきたときには、10年放置されて荒れ果ててしまった元畑が残るばかり、というような体たらくになっている可能性が高いのです。TPPへの反対を唱えるのは一つの主張としてあっても良いと思うのですが、本来TPPとかとは関係なしに進行している農業の危機について触れずに、TPPのせいで農業が壊滅する、というような論をぶつのは、どこかおかしいという気がします。TPP反対急先鋒の農協は、本気で我が国の農業の高齢化問題に、対TPPほどに真剣かつ声高に取り組んでいるんでしょうか?

コメント
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