奈良の大仏で有名な東大寺で、仏塔を復元する計画があるそうです。東大寺にはもともと高さ100mにもなる東塔と西塔と2つの塔が境内にそびえ立っていたのだそうですが、兵火に焼かれるなどし手今は基壇跡しか残っていません。その2つのうち、発掘調査が進んでいる東塔で、基壇の整備を進める方針とのことです。東大寺では、天平伽藍の基壇整備を実施してゆく計画があり、「将来的には宗教空間にふさわしい環境を取り戻したい」という目標を掲げて、三面僧坊・講堂・食堂等を順次整備していくようですが、もしいずれ、創建当初の伽藍の復元が出来たならば、それは圧倒的な迫力ある姿を魅せてくれることでしょう。なにせ、木造塔現存最高は京都東寺の五重塔で、高さ約55m。有名な法隆寺の五重塔は32.5mほどですから、もし復元されれば東大寺の塔は東寺の倍、法隆寺の3倍にもなる巨大建築物になるはずです。もちろん背丈だけなら日本中にはるかに高いビルや鉄塔が立っていますが、木造があの形で聳え立つところに魅力があるのですから、やはりその再建には胸躍るものがあります。
先日、仕事で奈良に出向いた折に、新公会堂への近道に東大寺を通りましたが、我が国最大の山門である国宝「南大門」を通った時には、その雄大かつ荘厳な景色に思わず唸ってしまいました。左右に控える仁王像の迫力も素晴らしかったですし、それが鎌倉時代の重源が再建したもので、千年近い時を越えて現存していることに感動させられます。もちろん、世界最大級の木造建築である大仏殿も言わずもがなですが、これは江戸時代の再建でしかも当時元通りにするのに必要な大木が得られなかったために3割強縮小されてしまった姿だと言いますから、それこそ創建当時の天平伽藍ならどれほど凄かったか、想像を絶するものがあります。
昔の巨大建築物といえば例えば出雲大社などもそうですが、できればそういった当時のそのままの姿を再現して貰えたらどんなに素晴らしいことか、と夢を見てしまいます。それらは文字通り個人の妄想に過ぎませんが、いずれそのうち、それらが可能になる時が来てくれることを願って、まずは東塔の復元が実現するかどうか、を楽しみに祈ってましょう。
先日、仕事で奈良に出向いた折に、新公会堂への近道に東大寺を通りましたが、我が国最大の山門である国宝「南大門」を通った時には、その雄大かつ荘厳な景色に思わず唸ってしまいました。左右に控える仁王像の迫力も素晴らしかったですし、それが鎌倉時代の重源が再建したもので、千年近い時を越えて現存していることに感動させられます。もちろん、世界最大級の木造建築である大仏殿も言わずもがなですが、これは江戸時代の再建でしかも当時元通りにするのに必要な大木が得られなかったために3割強縮小されてしまった姿だと言いますから、それこそ創建当時の天平伽藍ならどれほど凄かったか、想像を絶するものがあります。
昔の巨大建築物といえば例えば出雲大社などもそうですが、できればそういった当時のそのままの姿を再現して貰えたらどんなに素晴らしいことか、と夢を見てしまいます。それらは文字通り個人の妄想に過ぎませんが、いずれそのうち、それらが可能になる時が来てくれることを願って、まずは東塔の復元が実現するかどうか、を楽しみに祈ってましょう。