かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

京大不正論文事件について、文部科学大臣は無責任すぎると思います。

2018-01-23 20:16:22 | Weblog
 今日の奈良市アメダスの最低気温は2.6℃(0:03)、朝方の最低気温は4.3℃、最高気温は10℃、五條市アメダスの最低気温はー0.4℃、最高気温は7.1℃でした。朝方にわか雨でざざっと強めの雨が降ったりしましたが、午後には晴れて気温も上がりました。しかし、10℃もあったようには思えません。東京に大雪をもたらした低気圧の影響で季節風の西風が非常に強く吹き荒れていましたから、体感温度は2、3℃は低かったのではないでしょうか? 
 それにしても、都心部で積雪20センチですか。4年前だったか、一度そんな雪があった直後に東京に出張して、道端にうず高く積み上げられた除雪した雪の塊を観て驚かされたものでしたが、それと同等の雪に見舞われたと聞きますから、あちこち大変だったことでしょう。寒波もしばらく続く模様ですし、雪がやんでもまだまだ油断なりませんね。

 さて、京都大学iPS細胞研究所での不正論文事件で、、林芳正文部科学大臣が今日の閣議後の記者会見で、「国民の信頼を揺るがす問題であり、極めて遺憾に思う」とコメントを述べたそうです。
「調査結果を精査した上で、公的研究費への応募資格停止など必要な措置を講じる」とし、研究所の公的資金についても「不正行為との関係が認められた経費は返還を求めることになる」と述べたそうですが、まあそれらは既に以前より決められていることですから、今敢えて特段語っていただくほどのことでもないと思います。そんな瑣末事よりも、このような事態を生み出した原因について、我が国の高等教育と研究業界を牛耳る文部科学省としてその責任をどう考えているのか、というコメントが必要ではないかと思うのです。事が単に37歳の助教の単独の罪であるならその責めを一人に負わせれば良いのでしょうが、これまでにも何度か話が出ているように、その原因の一つが過酷で不安定な有期雇用研究員のあり方にあり、そのような存在を生み出し、今もろくに職にもつけず日々苦労するポスドク問題を放置したに等しい、文部科学省の科学・教育行政にこそ大きな罪と責任があるのではないでしょうか? 所管大臣ならそのことについて一言触れる位の見識を見せて欲しいところですが、残念ながらざっと報道を見た限りでは判りませんでした。マスコミも、研究費を返還するかどうかなどというつまらないことを聞く暇があったなら、文科省、ひいては政府の責任を問うくらいのことはすべきであったと思います。
 今、文科省は、博士号を得て世に出ても仕事がない、企業が採用しないという現状を、また制度を弄って新たな大学院制度を作ることでなんとかしようとしているようですが、つまり今までの状況が失敗だった、百歩譲ってうまく行ってないことを認めているわけです。競争はよくないとか言うつもりは毛頭ありませんが、ギリギリまでしのぎを削って競い合うのを楽しめる人間ばかりではないということを、考えるべきではないでしょうか?

コメント
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