かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ストレスで甘味が欲しくなるのは神経細胞の働きかも? という研究が進められているそうです。

2018-01-17 20:48:00 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は7.2℃、最高気温は13.2℃、五條市アメダスの最低気温は7.2℃、最高気温は12.7℃でした。朝からいように生暖かい空気の中、朝から晩までほとんどひっきりなしに雨が降り続いていました。夜遅くになってようやく雨が上がったようです。明日は晴れて昼間はコートいらずの陽気になるらしく、車で出かける私としては、服装の選択が少々悩ましいところです。

 さて、愛知県岡崎市にある、大学共同利用機関法人 生理学研究所などの研究で、わざわざ炭水化物を食べたくなるように誘導する神経細胞があることが判ったそうです。この神経細胞はストレスを受けると活性化するそうで、ストレスで甘いものが食べたくなるのはこの神経細胞の働きではないか? という推測がなされているようです。
 マウスの実験で、視床下部のCRHニューロンと呼ばれるのがそれで、通常、脂肪の多い餌を好むマウスが、このニューロンを活性化させたところ脂肪食が通常の1/3に低下、炭水化物の摂食量が9.5倍に増えたとのこと。逆にニューロンの活動を抑制すると、脂肪を多く食べるようになり、炭水化物を食べる量は変わらなかったそうです。
 エネルギーとしては脂肪の方が効率がいいので脂肪を食べたくなる、というのは生物として不思議ではないのですが、それを抑えてまで炭水化物を食べるように仕向ける神経の働きがあるというのは驚きです。ストレスで甘味が欲しくなる、というのは極めて人間的な文化的嗜好なのかと思ってましたが、マウスのような動物レベルでも同じような傾向がありそうなのも驚きですが、後は人間の神経細胞にも同じようなものがあるかどうかですね。あったとしたら、そしてそれを制御可能であるのなら、過食症や拒食症などの摂食障害を心理的な手法以外で治療する方法が生まれてくるかもしれません。いよいよヒトの心の働きと脳や身体との関係が、科学的に解析される時がきたのかもしれません。

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