かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ヒトは「鼻」で相手の気持ちを読み取る、というのが当たり前の時代が来るのかもしれません。

2018-01-10 20:23:11 | Weblog
 今日の奈良市アメダスの最低気温1.3℃(10:38)、朝の最低は1.9℃、最高気温は6℃、五條市アメダスの朝の最低気温は0℃、最高気温は8.2℃でした。随分今朝は暖かめに感じましたが、それなりに寒くなっていたようです。そう言えば、未明に日本のチープなSFコメディ映画を映画館で観る、という妙に鮮明な夢を観ましたが、これもひょっとして寒さのせいなんでしょうか? 夢ですからお話はハチャメチャで適当なのですが、何故か辻褄が合っているような気がして実に妙な気分です。もうストーリーなど忘れてしまいましたから検証もできず、その気分だけ残って今日は一日微妙な気持ちでした。

 さて、俗に「第六感」とか、勘、などと言うような、他人の心の中を見抜く瞬間値うものが世の中にはあるようですが、それが単なる偶然やオカルト的な何かではなく、たしかに存在するヒトの能力であることを証明しようとしている研究者がイギリスにいるそうです。
 シェフィールド大学の精神科医 ディグビー・タンタム教授によると、ヒトの脳は互いに結びつき、直接相手の心を感じ取る機能を持つとのこと。「私たちは他人の感情や、他人が意識を向けている事柄を直接知ることができます。これは、脳が他人の脳と直接に結びついているからです。私はこのことをインターブレイン(相互脳)と呼びます」とタンタム教授は語っておられるそうですが、一体何眉唾なことを、と最初思いました。それってテレパシーとかのいわゆる超能力ではないか、と。ただ、ヒトとヒトの相互関係を担っているのは、テレパシーなどまだ誰も確認できていない未知の波動などではなく、ある種の「匂い成分」である、というのが教授の主張でした。ヒトは、恐れ、病気、性的興奮など情動の変化によって、体内でその匂い分子が生成、体外に放出されます。それが、他人の鼻に感知されると、嗅覚の受容器を通じて脳の前頭前皮質にダイレクトに届き、それを脳が解釈することで、ヒトは、相手の心の中を感じ取ることが出来る、というのです。私はこれを読んで、なるほど、と思いました。植物でもフィトンチッドと呼ばれるような情報伝達物質を外気に放出して「お話」していると聞きますし、昆虫のたぐいでは「フェロモン」と呼ばれる揮発物質で情報のやり取りをしていることが知られています。犬とかでも匂いは重要な外界を識別する信号ですし、ならばヒトでも嗅覚にそんな役目があったとしても不思議ではない、と思われるのです。
 ただ、ヒトは相手の微妙な表情の変化や仕草などからも驚くほど多くの情報を収集し、相手の気分や状態を読み取る材料にしていますし、もちろん音声も大きな役割を果たしていることでしょう。それらのノイズを排除して、確かに匂い成分で人の心の中をある程度読み取れる、という事を証明するのは、中々難しいかもしれません。どちらかと言うと、その匂い成分を特定して合成し、人がかいだ時の脳のMRIでもとって脳のどこが活動しているか、などを観察するとかいうような事が必要になってくるんではないでしょうか?
 しかし、いずれにしてもこれが事実なら色々と応用の仕様もありそうです。嘘をついてないか相手の汗を舐めると判る能力者、なんていうのも漫画では居ましたが、それがリアルにかつ機械的に出来る時代がひょっとしたらくるのかもしれませんね。

コメント
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