かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

カシオ計算機、ついにコンパクトデジカメから撤退とのことです。

2018-05-09 20:11:05 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は13℃、最高気温は19.7℃、五條市アメダスの最低気温は12.6℃、最高気温は18.8℃でした。連日最高気温が20℃を切るという、なんとも肌寒い一日でした。午前中は雨が残り、午後になってようやく晴れ間が見られましたが、空気自体が冷たいせいか一向に気温が上がりませんでした。明日は久しぶりにスッキリと晴れ上がりそうですが、気温はあまり上がらないらしく、初夏らしい気候は明後日以降になるようです。風邪など引かないように、注意が必要ですね。

 さて、世界初の液晶画面付きコンパクトデジタルカメラQV−10など、デジタルカメラ市場を牽引してきたカシオ計算機が、コンパクトデジタルカメラ市場からの撤退を発表しました。2017年度の売上高が前年比34%減の123億円に落ち49億円の赤字を出すなど、市場の大幅縮小が原因とのことです。
 カシオのデジカメは好きだったので、ついに撤退と聞くと、これも時代の趨勢かと思いつつもなんとも残念無念です。オリンパスやキャノン、ニコンといったカメラメーカーと違い、遊び心溢れつつもしっかり押さえるところは押さえた機種が素晴らしかったのですが、今は昔、ということなのでしょう。私が持っていたのは、くるくる自在に回転する8倍光学ズームレンズを搭載したQV2900UXでした。電源に単3電池4本を積み込んで結構な重量のカメラでしたが、当時3倍、せいぜい4倍ズームが主流のコンパクトデジカメの中で、光学レンズで35ミリ換算40ミリの準標準から320ミリの望遠までカバーし、デジタルズームと組み合わせれば十数倍の超望遠域まで使えた圧倒的なレンズ性能に惚れ込んで愛用していました。本体の右横にレンズ胴部分が付いていて回転できるというギミックも楽しく、通常のデジカメではありえないアングルでの撮影などに威力を発揮してくれました。画面の確認が本体の液晶モニターだけでファインダーが無く、明るいところでは液晶が見えにくくて難儀したこともありましたが、そのファインダーを切り捨てる思い切った設計で全体を安く手堅くまとめ上げたのは英断だったと思います。
 その後携帯電話も当時としては最高性能のカメラ機能を搭載したカシオの機種にしましたし、実にいじりがいのあるカメラばかりだったような気がします。
 かつて、フィルムカメラを駆逐したコンデジがスマホに駆逐されつつある現代ですが、いずれ我が世の春を謳歌するスマホを脅かし、過去の遺物と押しやるものもまた現れるのでしょう。それがいつ、どんなモノとして出てくるのかは不明ですが、カシオのデジカメのように楽しいやつが取って代わってくれることを祈りたいものです。

コメント
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