かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

70にして己の欲する所に従えども矩を越えないはずなのに、90で信号無視してヒトを轢き殺すとは・・・

2018-05-29 20:27:55 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は19.3℃、最高気温は28℃、五條市アメダスの最低気温は16.4℃、最高気温は27.5℃でした。今日も空は薄い雲に覆われた明るい曇りで、ほとんどまともな日差しはありませんでした。それでも気温はここまで上がるのですから、もししっかり晴れていたら多分30℃を超えた真夏日になっていたことでしょう。今日も随分蒸し暑い一日でしたが、明日からは雨が降ってかなり肌寒い日々になりそうです。風邪など引かぬよう少し服装には気を使う必要がありそうですね。

 さて、昨日の午前11時頃、神奈川県茅ヶ崎市の国道1号線で、市内に住む90歳の女性が運転する乗用車が信号無視で横断歩道や付近の歩道を歩いていたヒト3人を次々とはね、被害者4人のうち57歳の女性が死亡、他男性1人と女性2人が怪我をした事故がありました。運転者のおばあさんは、「自分の側の信号は赤だと分かっていたが、歩行者が渡り始めていなかったので通過できると思った」と説明しているそうです。
 老人による自動車事故が相次いで社会問題化していますが、ぱっと見る限り、これはそれらの事故とは一線を画しているような気がします。なんとなれば、御本人が信号が赤であることを認識しており、しかもその認識のまま、歩行者が渡り始めていないから通過できる、と判断しているわけですから、見落としたとか高齢で判断がつかなくなっていた、というようなことではなく、明確な故意で行った信号無視という犯罪行為です。おそらくは普段から黄色は進め、赤でも変わりかけなら当然突っ込む、というような運転をしていたのでしょう。そんな無謀運転を90歳になる老人が行っていたこと自体驚かされますが、ヒトまで死んでいるとなれば、もはや情状酌量の余地はなく、処罰するよりないでしょう。
 警察庁によると、昨年1年間の死亡事故について、運転手の年齢別に免許保有者10万人あたりの事故発生件数を計算してみたところ、75歳未満が平均3.7件だったのに対し、80歳までで5.7件、85歳までで9.2件、それ以上だと14.6件で、実に75歳未満の4倍に達することがわかったそうです。政府は2020年までに80歳以上の運転手の事故死者数を200人以下とする数値目標を設定、これを受けて警察庁でも80歳以上の運転手に免許証の自主返納を促したり、実写試験の導入、運転適性相談の強化などを進めていますが、肝心の運転手がこの事故のようにモラル崩壊しているようでは、とても事故件数を減らすことなどおぼつかないでしょう。お年寄り全てがいい加減な運転をしているとまでは思っていませんし、危なっかしいのは老若問わず居ると思いますので、この際単に運転技術の検査だけでなく、モラルや遵法意識を調査する方法を研究すべきではないでしょうか? それが有効となれば、免許切り替えのときなどを利用して一度全員をチェックしてみてはどうかと思います。

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