かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

また新型コロナウイルスに効く天然物が発表されました。次はお茶だそうです。

2020-11-28 20:29:41 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は10.6℃、昼の最高気温は14℃、五條市アメダスの最低気温は9.8℃、最高気温は13.4℃でした。今日は一日ずっと曇り空で、ほとんど日差しが出ませんでした。その分朝の寒さはやや控えめでしたが、昼間は肌寒く、更に夜になって気温が急低下しており、明日朝の冷え込みが懸念されます。明日は昼頃から晴れてくるそうですが、週休最後の秋晴れを期待するのは難しそうです。

 さて、我らが奈良県立医大の矢野教授らウイルス研究者の方々が、お茶で新型コロナウイルスを効果的に失活させられると発表されました。効果のある物質は茶に豊富に含まれているポリフェノールの一種カテキンで、中でもエピガロカテキンガレートという種類に強い効果が認められたのだとか。更に最も強い効果を示したのは紅茶とのことでした。
 エピガロカテキンガレートは、ベンゼン環が3つつながったところに没食子酸がくっついて、化学構造としてはあたかも環が4つあるように見えるタイプのもので、カテキンの中でも特に強い渋みを呈し、以前から様々な機能性が歌われてきた物質です。一方紅茶が強い効果を示したのは、発酵の過程でテアフラビンのようにカテキンが2つくっついたものとか、いくつかのカテキン類が重合した化合物が生じているためでしょう。カテキン類は重合によって高ウイルス力が上がるようで、以前発表された柿渋は、そのカテキン類が更に10−40くらい重合した極めてでかい高分子物質で、ポリフェノールの中では最強の抗ウイルス力を誇り、茶では効果がないノロウイルスでも効果的に失活させることができるくらいです。
 それはともかく、このように自然界の物質で抗ウイルス作用を示すものはいくつかありますが、問題はそれをどう使って効果を発揮させるか、という点に尽きます。なにせ、薬と違って飲んでも効きませんし、一旦身体にウイルスが入れば手も足も出ません。身体に侵入される前に、いかにそれら有効成分をウイルスに接触させるか、その方法が重要なわけです。しかも厄介なことにポリフェノール類は乾燥状態では効果がありません。マスクに染めつけても意味がありません。まあやるとしたら茶で鼻も含めてうがいしたり手を洗うくらいでしょうか? アルコールに負けやすいヒトなどは、お茶で手を洗うのはいいかもしれません。肌もきれいになりそうですし。
 結局使う時にちゃんと効果が発揮されるよう考慮された製品が出てくるまで待つよりありませんね。

コメント
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