かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

温泉に入ると病気が治る、というのはどうやら本当のようです。

2021-12-16 20:33:17 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は3.7℃、昼間の最高気温は16℃、五條市の今朝の最低気温は0.3℃、昼間の最高気温は16.9℃でした。今朝もよく冷えましたが、昼ごろまではよく晴れて気温も上がり、過ごしやすい一日になりました。午後からは雲が広がりましたが、雨はどうやら今夜半からのようで、20時半現在、奈良ではまだ雨が降っていません。明朝出勤時に大雨とかになっていなければよいのですが。

 さて、九州大学都市研究センターの馬奈木俊介教授や九州大別府病院の医師らの研究グループが、別府温泉で温泉の免疫活性化の効果を検証、この程、40人分の治験データを基に、「温泉には特定の病気のリスクを下げる効果がある」とする中間報告を発表しました。来春までに事例を100人分集め、その結果を取りまとめて海外の学術誌に論文を投稿する予定とのことです。
 実験では、免疫機構に大きな影響を及ぼす腸内細菌に着目し、実験初日に採便、採血、採尿し、その後毎日指定の温泉入浴、1週間後、改めて試料を採取して腸内細菌に関するデータ等を得ました。そのデータを基に様々な疾患リスクの低減効果を求めたところ、別府温泉の単純泉に入った男性グループで、痛風と過敏性腸症候群のリスク、硫黄泉では肝臓病のリスクが1割以上減少、女性では単純泉で喘息や肥満のリスクがやはり1割以上低減したとのことでした。
 一方、塩化物泉、炭酸水素塩泉に入ったグループもいくつかの病気のリスクが減りましたが、その低減効果は1割には届かずとのことでした。
 昔から「湯治」というように温泉には病気を癒す効果があることは経験的に知られていましたが、こうして効果がある程度実証されたのは初めてかもしれません。個人的には、是非自分もやりたいものだと羨ましく思うほど、ただ温泉に入るだけという実にのんびりした治験のようですから、そのリラックス効果もかなり影響が大きそうに思いますが、湯質によって異なる病気へ効くとなると、何らかの温泉成分の人体への浸透などの薬理的な効果もありうるのかもしれません。もしそうなら家庭の風呂で「温泉の素」を使っても効きそうなものですが、来年発表の論文の内容に、期待しましょう。
 ただ、心からそんな休日には憧れますが、昔の文豪ならいざしらず、日々多忙で貧乏な一介のサラリーマンが1週間も温泉に入り浸りに行くのは、時間的にも経済的にもなかなか厳しいのでは無いでしょうか。

コメント
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