奈良市の今朝の最低気温は4.8℃、昼の最高気温は18.5℃、五條市の今朝の最低気温は1.1℃、昼の最高気温は17.8℃でした。今日こそ天候回復、朝はかなり冷えましたが、日中は春らしい暖かい日差しに恵まれました。日常生活仕事の洗濯はもちろん、この4月から1年間担当することになった自治会仕事も、天候に恵まれ捗りましたし、選挙にも無事行きました。その投票締切を告げるサイレンがさっき鳴り響いたばかりですが、既に奈良県知事選の結果がマスコミから発表されていました。まあ出口調査というやつですが、僅差ならともかく、圧倒的な差をつけられては、確報を待たずとも勝負は決まったと思って間違いないのでしょう。
その結果は、もうこれは選挙前から予想されていたとおり、元生駒市長で維新の推薦を受けた山下真候補が当選となりました。山下候補は前回の選挙でも当時現職3期目を狙う荒井知事に肉薄する結果を出し、今回は更に維新の応援を得て万全の体制で臨んだのに対し、自民党は候補の統一に失敗、県連の推薦候補を党中央が推薦しないという体たらくで、ただでさえ劣勢だったのを敗勢へと大きく傾ける愚行を演じました。背景には直近の国会で話題となった高市早苗議員への党内長老の反発が取りざたされていたやに聞きますが、その内輪もめで選挙を落としていては本末転倒もいいところです。これはまさに亡国の徴、大組織を衰微に追いやる所業としかいいようのない内輪の足の引っ張り合いですが、当事者たちにどこまでその自覚があるのやら、その油断に、大いに疑問を感じました。ただそれもこれも中央では野党がだらしなくて与党の敵たりえていないから、という事情もあるのかもしれません。この油断で多少地方で負けても、それほど苦労せず挽回できるという自信があれば、地方を犠牲にしても構わないという判断もなしうることでしょう。地方にとって重要な首長を決める選挙に中央の権力争いなど持ち込まないで欲しい、と言うのが正直なところですが。
しかし山下新知事はこれからが前途多難だと思います。思えば市民派として政党の応援を受けずに当選された生駒市長のときも議会がほぼ野党で苦労をされてましたが、奈良県会も維新は少数ですし苦労されるのが目に見えています。多分荒井県政のハコモノ主義を洗い直すところから始められるのでしょうが、議会とどう折り合って政策を進めていくのか、注目ですね。