奈良市の今朝の最低気温は6.9℃、昼の最高気温は22.9℃、五條市の今朝の最低気温は4.7℃、昼の最高気温は22.8℃でした。今日は朝から晴れましたが、雲が多めで特に午後からは浮かんでいる雲が多くなり、日が陰る時間が増えてきました。夕方にはいかにも降りそうな黒雲が現れていましたし、天候は明日にかけて確実に下り坂で、いつ降り出すやもしれない状況です。気象庁によればこの後金曜日まで雨が降ったり止んだりで、天候回復は土曜日となる模様。気温はそこそこありそうですが、天気が天気なので肌寒さを覚えるような展開になるかもしれませんね。
さて、岸田総理の支持率が上がっているのだそうな。立憲民主党小西劇場の体たらくや共産党の独裁体質の露呈などそれなりに追い風になるものもあったと思いますが、何よりも効果的だったのは先日の爆弾テロ事件だったんではないでしょうか? テロの対象にされるというピンチに陥ったことで判官びいきな面が刺激されたところもあったでしょうが、なにより生命を脅かされたその直後に毅然と街頭演説をする姿を見せたことで、特に根拠なくある種の頼もしさ、雄々しさを覚えたヒトも多かったんじゃないかという気がいたします。これまでの政治的実績やこれからの政権運営のあり方などの具体的な成果よりも、こういった実に極めて単純な姿を見せることの方がヒトは安心してついていく気になってしまうものなのかもしれません。
一方、テロは問答無用で許すまじ!という意見も多々観られる一方で、犯人の背景やら動機やらに注目するヒトも多くいらっしゃるようです。世界の常識では、テロリストには何も与えてはならない、テロに走った段階でその主張に聞く耳をもつ必要はない、というのが基本みたいですが、日本人はどうもそういった問答無用な割り切りが苦手な人が多いのかもしれません。
思うに、我々の世代から上の「年寄り」グループは、特にそんな気質の人が多いんじゃないでしょうか? 我々の世代の幼少時は一昔前の時代劇全盛の時代で、その内容といえばいわばテロ行為のオンパレードと言っても過言ではありません。「桃太郎侍」とか「破れ傘刀舟悪人狩り」とか「必殺仕事人シリーズ」とか。「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」や「遠山の金さん」だって基本的には超法規的な存在が好き勝手しているようなものですし、そういった、正規の民主的手段を取る迂遠さとは対極にある明瞭迅速爽快な解決手段でカタルシスを得るという内容が横行していた一時代があったわけです。そんな世界観に薫陶を受けてきた世代にとっては、虐げられた弱者が強者に一矢報いるという意味でテロ行為というのは一定程度容認されてしまう要素があるのやもしれません。その割には政治家対象のテロってそんなになかった気がしますが。
今はそういった時代劇が無くなってしまい個人的には寂しい限りですが、世界のためにはそれでよかったのかもしれない、と思わないでもないです。