かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

世界最大のロケットの打ち上げ、日本なら大失敗と烙印を押されて担当者は釈明に追われていたでしょうに、こういうひたすら前向きなところはアメリカが羨ましいです。

2023-04-21 20:10:37 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温は15℃、昼の最高気温は27.3℃、五條市の今朝の最低気温は14.7℃、昼の最高気温は26.3℃でした。今日は朝から晴れていましたが遠くが霞んで見えなくなる状況で、気象庁の黄砂予測では近畿地方は日本海側だけに見えますが、いくらかはこちらにも届いていたんじゃないかと思います。でないとあの山の霞み方は理解できません。当然そんな状況ではマスクなしで出歩いたりできませんし車の窓も開けられませんが、気温もやたら高くなってくるので、車で走るときもクーラーを付けて走らざるを得ませんでした。まだ4月の半ばを超えたところくらいなのに真夏並みの対応をせざるを得ないという、まさに黄砂許すまじ、です。

 さて、アメリカのテキサス州ボカチカにあるスペースX社のロケット発射基地「スターベース」で、世界最大のロケット「スーパーヘビー」の打ち上げ実験が行われ、ロケットは無事飛び上がったものの、発射3分後に実施されるはずの第1段ロケットの切り離しができず、ロケットは爆破されました。このように飛行自体は完結できませんでしたが、イーロン・マスクCEOは試験は成功したとしてロケットのチームを讃え、数ヶ月後に行う次回の打ち上げ試験に向け多くを学んだ、と声明をツイッターで発表しました。
 今後の宇宙開発を担う大型ロケットの打ち上げ試験についてはそれなりに注目しており、途中爆破に終わったのは残念なことだと思っておりました。ところが最高責任者を始め、関係者一同これを失敗とは露とも思っていない様子で、次のステップのための試行錯誤の一つにすぎないと明確に位置づけて、十分な成果があったと認識しているようでした。同じように打ち上げできずに爆破された日本のロケットとは明らかに扱いが違います。もちろん民間企業と公的機関との違いはあるにせよ、それだけとは到底言えない差が、我々日本人とアメリカ人の間にはありそうです。もっともエンジニア自体はどちらもさほど大差がないようにも感じますが、周りの捉え方、感じ方、考え方が全く違うため、日本のエンジニアたちは何重にも重苦しい鎖でがんじがらめにされながら必死に喘いで努力することを余儀なくされているように見えてなりませんでした。アメリカほど楽天的・脳天気になれとは言いませんが、ロケット開発を応援する気があるのなら、せめて物事を悲観的・後ろ向きに見るのは止めたほうがいいと思います。まあ我が国のマスコミの場合、本当に応援する気があるようには思えない節もありそうですが。

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