今朝の奈良市の最低気温は21.6℃、昼の最高気温は33.8℃、五條市の今朝の最低気温は20.6℃、昼の最高気温は33.1℃でした。今日は朝からよく晴れて、一日中曇って日差しが閉ざされる時間がほとんどありませんでした。その割には案外最高気温が伸び足りない感じでしたが、多少は空気が秋めいてきたりしているのでしょうか? 週末に向けてじわじわと上がっていくようなのでこのまま秋になることは無いのでしょうが、少しは期待したくなる朝昼の気温でした。
さて、現在、我が国には、仕事も学業も行っていない15−39歳の若年層が、75万人もいるのだそうな。内閣府が行っている調査を取りまとめた『令和4年版 子供・若者白書』で、「若年無業者」、そして「若年引きこもり」の実態が報告されています。それによると、年齢階層別では大きな違いがないものの、一貫して男性の方が女性よりも1.5倍くらい多くいます。その中で、働きたいと思いつつ求職活動していない人も結構いるらしく、彼ら彼女らになぜ働かないのか尋ねたところ、最も多かったのは「病気・けがのため」で33.5%ありました。次いで、「知識・能力に自信がない」11.8%、「急いで仕事につく必要がない」7.3%、「探したが見つからなかった」6.3%、「学校以外で進学や資格取得などの勉強をしている」同6.3%、「希望する仕事がありそうにない」4.9%でした。更に2番めの理由の年齢階層別割合を見ると、
15~19歳7.9%、20~24歳12.0%、25~29歳が13.4%、30~34歳15.8%、35~39歳12.2%となっており、組織の中ならそろそろ新人らしさが抜けて中堅どころにかかりつつある20代後半から30代前半にかけての人たちが、自信を喪失している様子が伺えます。更に個人的には、更に仕事を探したが見つからなかった、希望する仕事がありそうにない、という理由が合わせて11%を超えているというのが、現代社会の病理の一端を捉えているような気が致します。自分に自信がなく自分に合った仕事も見つからないというのは、一昔前なら「甘えるな!」の一言で済まされたでしょうが、今やただでさえ人手不足な業界が多い時代、働き盛りであるはずの戦力が75万人も遊兵化している現実を見れば、単なる精神論だけでどうにかなる事態を超えているでしょうし、民間でどうにかできる話でもなさそうな気がします。彼らに働いてもらうにはどうしたらいいのか、どのような仕事をどれくらいの待遇で与えればいいのか、そんな仕事をどうやって作っていけばいいのか、経産省なりが率先して動いて行かねばならない国家的案件ではないでしょうか。